亀井隆が本選手権4回目の挑戦で、自身初の予選通過を果たし、ローアマチュアにも輝いた。最終ラウンドは雨で、ずぶぬれになりながらも「うれしい」と素直に喜んだ。この日はローアマチュアを争う木田正彦に7打差をつけてのスタートで、ほぼローアマチュアは当確のように思えたが、本人に「余裕はなかった」。「このコースで7打差はあってないようなもの。ゴルフは何が起きるかわからない」と緊張しながらのプレーだった。前日の最終ホール(パー4)では「7」を叩いており、気を緩める余裕はなかった。
亀井は昨年の日本シニアゴルフ選手権競技で2位に入っており、本選手権の出場資格を得ており、準備をする期間があった。この大会の
ために「パッティングの練習をしてきた」。ただ、コースのセッティングは距離が長く、ラフは深いと「これまで40年以上ゴルフをしてきて、こんなに難しいコースはない。一番難しいセッティングだった」と手を焼いた。幸いドライバーショットの調子が良く、「フェアウェイキープが大事」という通りにプレーすることができて見事に予選を通過することができた。だが難しいコースに加え、雨、風と難しいコンディションも重なり、徐々にショットも曲がりだし、「スウィングもおかしくなってきた」と不安要素が増えてきた。体力も消費してきたことも影響したかもしれない。
第4ラウンドではバーディを奪うことができず、スコアを落としたが、それは他の選手でも同じだった。耐え忍んでのローアマチュア獲得は本人も格別の味があるだろう。今後は「日本シニアは2位が2回でまだ獲っていない。勝てるように頑張りたい」と日本シニア(10月24日~26日、くまもと中央CC)に向けてさらに邁進する。
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