6アンダーパーで5位タイ。好発進した濱田茉優は、開催コースであるココパリゾートクラブ白山ヴィレッジGCの所属プロだ。高校を卒業して研修生として同コースに入り、ラウンドを重ねてプロ入り後は、そのまま所属となった。
「そんなわけで、もう6年もコースにお世話になっています。高校生のときにも合宿などでプレーさせていたので、どのくらいラウンドしたかわかりません。研修生のときは、寮に住んでいました」。
それこそコースの隅々まで知り尽くしている。白山ヴィレッジGCが本選手権の舞台になると決まったときから、「絶対に出場したいと思って頑張ってきました。でも…」。その出場資格を自力ではつかめなかった。しか
し、開催コースの所属プロであることから特別承認されての出場機会がもたらされた。
「主催者のJGA、そして、コース関係者のみなさん。本当に感謝の思いしかありません。こうなったら、なんとか良いスコアを出して、恩返しをしたい。応援してくださるメンバーの方も多いので、その中で頑張る姿を見ていただきたい」。
思いとは裏腹に、ショットの調子は下降線のまま。実はちょっと不安を抱えた状態で試合を迎えてしまったという。「攻めることも大切だけど、それが無理にならないように気をつける。そんなプランで、ていねいなゴルフをしよう。それが、今の自分にできるベストだと思いました」。
この戦略が、7バーディ・1ボギーの好スコアにつながった。唯一のボギーは6番(パー5)だった。このホール、濱田は2メートルのバーディチャンスにつけていた。これを決めようとする気持ちが強くなりすぎ、ファーストパットを打ちすぎての3パットにしてしまったものだった。「気持ちを入れすぎてはいけないと、自分に言い聞かせていたのに、それをやってしまいました。やっぱりミスになりますよね」というわけで、第2ラウンドからは、また、謙虚なゴルフを心がけるようにするという。
|