これを相乗効果というのだろうか。同組でラウンドしたキム ハヌルとペ ソンウが、派手なバーディ合戦を演じて2位タイに並んだ。両者が奪ったバーディは7つずつ。10番ホールからスタートして11番をともにバーディにした後、ハヌルはここから3連続バーディを奪った。ソンウは、12番をパーにした後13番から連続バーディ。
実は、ハヌルはホールアウト後に、この3連続バーディの内容を報道陣に聞かれて「ごめんなさい。覚えていないんです」と苦笑いを浮かべた。「なんだか知らないんですけど、ものすごくプレーに集中していて、3連続ということも、どんなショットとパットをしたのかも、記憶にないんです。覚えているのは、最
初のハーフの後半です。
とにかくロングパットが決まってくれたこと。それも16番では10メートルぐらい。17番では、もっと長くて17~18メートルぐらいあったと思います。ビックリしました。神が下りてきたのかと思いました。先週トーナメントを休んだけど、体調は、あまりよくなくて、体が重い感じ。秋になって、そろそろエンジンをかけないと賞金ランキングも気になるタイミングになってきましたが、あまり自分に期待をかけることもできないかな…と、気持ちも重めで試合に入りました。まさか、こんなにパットが入るなんて、思ってもいなかったので、ホントに驚きです」。
ハヌルのパッティングにソンウは「いいタイミング、ストロークでどんどんパットを決めてくるのを見ていて、自分もいいタイミングでストロークできるようになった。ものすごくプレーしやすい流れが、自然にできていたように思います」と同伴競技者に歩調を合わせての進撃だったことを認めている。
ホールアウト後には、ハヌルが「トップ10入りしたいな…と考えていたのですが、こんなスタートを切れたし、神が下りてきていることを信じて、思い切って優勝狙いに切り替えます」と言えば、ソンウも負けずに強気のコメントを残した。
「私は、日本女子オープンには初出場なんですが、全米女子オープンや韓国女子オープンと雰囲気が似ていて、モチベーションが高まります。インスタを拝見し、チャンピオンズディナーの写真を見て素敵だなと思いました。私も加えてもらえるように頑張ります」
二人は、第2ラウンドも同組でのプレーになる。どこまでスコアを伸ばしていくのか。
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