ゴルフトーナメントは、実はアンフェアである。例えば、午前組と午後組は、天候によっては、大きな違いが生まれる。だから、第1ラウンドと第2ラウンドで、午前組(6時45分〜8時6分)と午後組(10時55分〜12時16分)を入れかえる。それでも、天候においては、フェアとはいえない。だからこそ、自然を相手に戦うという表現がなされる。
第2ラウンドの午前組に比べて、風の強さは、午後組に大きく影響した。だから、午後組からは、出色したスコアを出す選手が、少なかった。原英莉花も午後組。11時31分スタートだった。「風が強かったですねぇ。でも、なんとかなりました。(風の影響で)難しいのが、7、8、9番。風の
抜け方が難しくて、そこを最初にクリアできたので、後半は、しっかりと攻めることができました」と言った。
原は、2番(パー4)でボギー。3番(パー3)、5番(パー4)でバーディ。そして風が読みにくい6番(パー5)でバーディ。7番(パー4)は、パー。8番(パー3)をボギーと原の言うややこしい3ホールを、イーブンパーで抜けきった。続く9番は、ドライバブル。273ヤード。原は、ドライバーか3番ウッドが迷って、ドライバーを手にした。「3番ウッドで打ったほうが、乗ったかな、と思うんですけど、なんかドライバー持っちゃって……。3番ウッドよりもドライバーのほうがコントロールできるのかなと思って……。右から強い風が来ていたので、ドライバーでコントロールして、グリーン手前からと思った。でも、結局、うまくいかずにバーディとれずにパーでした」と、勿体ないと反省した。
後半の10番(パー4)をポギーとしたあとから、踏ん張りを見せてくれた。11、14、16、17番と4つバーディをもぎ取ったのである。
「パッティングのときの方が……(風に影響された)。ボールが動くほどではなかったんですけど、午後になってきて、スパイクマークが凄い増えてきていて、光の自分の影が長くなってきたりして、凄く見にくかったです」風が吹いていることも手伝って、読みにくい、見にくい、集中しにくい情況だったという。
この日、4アンダーパーの68。通算9アンダーパー。自分自身で、通算20アンダーパーというスコアを目標にしていた。1日5アンダーパー計算ならば、今日は1打足りなかったっことになる。「まあ、(明日からも)風がどういう風になるかわからないですけど、ピンを狙い過ぎて、難しい方に外すとか、そういう凡ミスはしたくないので、いろいろ考えながらプレーできたらな、と思います。とっても獲りたいタイトルでもあるので、いい位置で最終ラウンドを迎えられるように、明日は大事にプレーしたいです」
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