2019年度(第52回)日本女子オープンゴルフ選手権競技
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競技報告
【70とやや足踏みの渋野日向子は「ショットに助けられた」】
第2日 競技報告:三田村昌鳳    写真:Y.Watanabe
この2日間、渋野日向子は、同年齢の畑岡奈紗、そして米女子ツアーで活躍しているユ ソヨンと同組だった。3人とも、攻めのゴルフ。そのプレースタイルが似ていてやりやすかったという。そんな畑岡とソヨンに誘発されたのか、渋野は「まるでアメリカでプレーしている気分になっちゃって、思わず奈紗ちゃんが、ナイスバーディと言ったんで、サンキューって答えちゃったんですよ(笑)。そう言って、あ、しまった、ここは日本だと思って、ごめん、間違えちゃったって言ったぐらい(笑)」と、空気感のいい組だった。

スタートの10番で、いきなりバーディ。いい感じの出だしと思いきや、続く11番でバンカーから3メートルにつけて、それ
を外してのボギー。16番(パー3)。13メートルに乗せて、3パットのボギー。4番(パー4)でボギー。これも3パットだった。「今日の反省は、パッティングです。決まらない1日でした。ショットは、昨日に引き続いて悪くなかったんです。だから、このスコア(70)で上がれました。ショットに助けられたからです。ソヨンさんとか奈紗ちゃんは、しっかりとOK距離に寄せてパーを取る。その技量の差ですね」と猛省していた。

それでも、渋野のしぶとさが、6、7、8番での3連続バーディとなって表れた。「6番(パー5)は、残り188ヤードを4番ユーティリティで6メートルにつけたんです。イーグルが欲しいなぁ、と思っていたのですが、2パットのバーディ」。続く7番(パー4)の約7メートルの距離は、ラッキーバーディだった。そして8番(148ヤード・パー3)は「(実測)128ヤード。ピッチングで1メートルにつけて入りました」と盛り返した。

この2人とのラウンドは「凄く楽しかったですし、勉強になりました。ソヨンさんのアプローチを見ていても、ある場面でしたが、こういう打ち方は、私には、まだ絶対にできないなとか、勉強になることがたくさんありました。全英女子オープン直後は、米女子ツアーは、まだまだ考えられないと思っていましたけど、いまは、すぐとは言えないけど、将来的には、と思うようになりました。自分をもっと強くしたいとか、そういう気持ちがあります。まずは、英語ですよね(笑)。奈紗ちゃんも、海外に言って喋れるようになったと言っていたので、そういう姿は羨ましいと思ったし、海外の環境にも体験してみたいという思いはあります」と前向きな意欲を表した。

5打差の9位タイ。残り36ホール。「はい。まだ2日間ありますので、かなりスコアを出していかないと、トップも伸びる一方なので。それ以上のスコアを出していかないと……。無駄なボギーや3パットは、ダメですね!」と、気持ちは、いつも前へ、前へ、だった。


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