15番のバーディで、畑岡に1打差と詰め寄った岡山絵里が悔やんだのは、17番をボギーにしてしまったことだった。ティーショットをラフに入れ、そこからの第2打ではグリーンをとらえることができなかった。
アプローチを1.5メートルにつけたものの、このパットがはずれてのボギーで「最終ホールの楽しみが無くなってしまった」と、岡山はモチベーションを失ってしまった。17番でパーセーブして、最終ホールでイーグルを決めれば、まだ一縷の望みがある。そう思っていた17番だった。ここをボギーにしたことで、18番も「普通のパー(3オン2パット)。終わってしまいましたね」。
1番で2メートルほどのバーディパット
を決められずに、3番でボギーを先行させるスタートだった。「でも、そこから、チャンスを決められるようになったし、寄ればいいや…という8メートル以上のパットが入るラッキー(9番ホール)もあり、いい流れがきていた。17番のボギーで、自分で流れを止めてしまったけれど、やれることはやった。ラウンドを振り返っても、愉しかった。その気持ちの方が強い。これからの自信にもなりました」。
でも、もし、次に、本選手権のように優勝のチャンスが巡ってきたら…。「はい、その時は、勝ちたいです。今回で届きそうな気がしてきたので、次の機会には、(優勝を)つかみ切りたいです。そう思えて、そう言える自分が、ちょっと誇らしいですね、へへへ…」。
JGAナショナルチームOGの岡山はナショナルオープン制覇に殊更強い思いがある。そこに届けそうな気がしたことこそ、今大会最大の成果であったということであろうか。
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