第1ラウンドで68の3アンダーパーをマークして首位に立ったブレンダン・ジョーンズは、午前組の7時47分、10番からのスタートだった。朝から雨という悪天候。前半は、2ボギーで折り返した。さらに後半も3番でボギーと忍耐のゴルフを強いられていた。「今日のように中断を繰り返すとリズムに乗っていくのは非常に難しい。再開するとショットはそこら中に散り、集中力もなかなか保てなかった」という。
ようやくバーディを奪ったのは4番だった。しかしそれも束の間、続く5番(パー5)では、なんとダブルボギー。誰もが、そこで切れそうな情況だった。「でも、これも日本オープン。いつものことだからね」と自分に言い聞かせるよ
うに言った。でも、さすがに今日は、堪えたようだ。「昨日やったことが何も出来ず、真逆のラウンドになってしまった。スマートにプレーできず、ミスも多かった。最後の9番にしても、後方のバンカーに入れた方が楽だとはわかっていたのに、ピン左を狙った結果ラフに入れ、フライヤーしてしまいボギー。イージーなホールでミスをしてしまった。自分のプラン通りしっかりプレーできず、あり得ないミスをたくさんしてしまった」と反省しきりだった。
スコアが伸びない。それはジョーンズだけではない。雨と中断、再開、雨。そして気温も下がる。ラフからのショットは、それでなくても厄介なのに、水を含んでさらに驚異だ。7番、バーディ。でも9番で再びボギー。結局、38・37の75、4オーバーパー。通算1オーバーパーでホールアウトした。
すべての選手がホールアウトできたわけではない。半分以上の選手が、ラウンドの途中で日没サスペンデッドによりクラブハウスに戻ってきた。暫定では、藤本佳則が第2ラウンドを6ホール消化した時点で、通算2アンダーパーでリード。池田勇太は、5ホール消化して通算1アンダーパーと続き、ジョーンズは、暫定7位タイで明日を待つ。「日本オープンのコースセッティングはただでさえフラストレーションが溜まるのに、今日は何より自分のミスでフラストレーションを多く溜めてしまった。まだ良い位置にいることは確かだが、今日のようなプレーを続けてはいけないと思う」と、自戒を込めたコメントが、ジョーンズの心の内を物語っていた。
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