マークセンは、スタートの10番ホールでつまずいた。いきなりの3パットのミスでボギーだった。実は、練習ラウンドでショットの調子は取り戻していて、「あとはパッティングだけ」と言っていたのだが、そのパッティングのミスが出てしまった。先週のコマツオープンでは同郷のウィラチャンとのプレーオフ1ホール目で1メートルほどの短いパットを外して敗れている。そこに、ちょっと不安を抱いたまま迎えた本選手権であった。
17番(パー5)でバーディを奪い返してイーブンパーに戻し、後半の1番でもバーディを決めてアンダーパーグループに仲間入りした。このあたりまでは、すっかりペースを取り戻していたかに見えた。ところが、3
番で「フェアウェイのいいところから、第2打をバンカーに打ち込んだのが痛かった」という。「あれで、フィーリングが崩れてしまった。ホールロケーションも難しく感じられるようになって、終盤の2ボギー(6番と8番)につながってしまった」。
4連覇達成に黄色信号か。マークセンは、まだ強気だった。「直すべきところはわかっているから、十分に修正できる。ここから調子を上げていけばいいんだから、まだまだ挽回できる。うん、70%の確率で優勝できると思っているよ」。
出遅れたスタートから、爆発力のあるマークセンは、どう追い上げていくのか。それはそれで、大いなる楽しみではある。
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