持病の腰痛に悩まされるシニアツアーの選手は、何人かいる。これも職業病と言ってしまえばそれだけだが、そんな腰痛に悩まされながらも、1アンダーパーの71。6位タイで第1ラウンドを終えた選手がいる。崎山武志だ。10番からスタートし、2バーディ・1ボギーの1アンダーパーで折り返して3番がボギー。痛いながらも、だましだましのプレー。続く4番(553ヤード・パー5)で、なんとイーグルだ。この日、126名の参加選手の中で、イーグルを奪取したのは、4名。ホールインワンが1名。4番では、崎山ただ一人だった。
「イーグルは、久しぶりでした。今季2戦目のノジマチャンピオンカップ以来だと思います」と嬉しそうに語
った。風が右からのフォロー。その右ギリギリを狙ってナイスショット。エッジまで残り230ヤード。3番ウッドを手にして、カット目に打ったボールが、5メートルに寄り、それを沈めてのイーグルだった。このときは、さすがに腰痛を忘れるほどだったが、問題は深いラフである。
「ラフに入れたら辛いですねぇ。シャンクしてしまいましたよ」と辛い表情を浮かべる。無理せずのゴルフが適度なのだけれど、試合に入って、その状況におかれると、気持ちのギアが変わってしまう。それが選手の本能なのだ。
「これでも、腰痛はたいぶ改善されてきているんです。それを頼りに頑張ります」という崎山。首位の谷口とは、5打差。まだまだ混戦状態だ。
残り3日間は、大きく展開が変わってくる。崎山の健闘に期待したい。
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