第2ラウンドを10番からスタートした倉本昌弘は、11番(パー5)でバーディ。13番(パー3)でもバーディとし、2バーディの34で折り返した。ところが後半になって、そのバーディがなかなか獲れない。その苛立ちのせいだろうか、6、7番の連続ボギー。それでも、8番(パー5)でバーディとし、この日1アンダーパー。通算2アンダーパーで5位タイとなった。
「今日のホールロケーションは、すごいところに切ってあって、チャンスなしでした。狙えないですよ。で、避けてもボギーになりやすい。それにどう対処するか…ですけど、難しいですねぇ」と、倉本は本音を吐いた。さらに「(距離の)長いホールで刻まなければいけないで
すからね。特にアウトコースは、3番でしょう、そして4番、5番、あ、7番もだ」と言った。全長7019ヤードは、大会史上最長だ。シニアツアーでは、それよりも長いコースを使用したことがあるけれどティーショットを刻んで攻める今回のセッティングは、現実の距離よりも長く感じてしまいがちだ。
「刻んで、ラフに打ち込んだら即死ですよ」と、倉本は言った。そのセッティングに対応してかなければいけない。「コースは、素晴らしいです。で、谷口くんが、いま首位ですけど、僕は、谷口くんの背中を見ながらジワジワとやっていきます。谷口くんが怖いのは、僕ですから(笑)」と語った。
それは、今年のスターツシニアの試合のことだ。谷口は、通算11アンダーパー。マークセンが通算10アンダーパー。2人の争いに割って入ったのが倉本だった。倉本は1イーグル・6バーディの64を叩き出して谷口と首位に並び、勝負はプレーオフにもつれ込んだ。プレーオフの1ホール目で倉本が2メートルのバーディパットを沈めて優勝したシーンを、倉本は言っている。
試合の流れは、日々、一刻一刻変化しそうな様相である。残り2日間。首位を走る谷口を軸に、どんな展開になるだろうと想像すると、このコースでは、なにが起きても不思議ではない舞台だから、混沌として面白い。
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