首位でスタートした谷口徹が、第2ラウンドも手堅くスコアを伸ばして2位のタワン ウィラチャンに3打差とリードを広げた。10番からのスタートで、連続バーディ発進。果たして、どこまでスコアを伸ばすのかと思われたが、その後は3バーディ・3ボギーと足踏みして、スタートの連続バーディ分だけの70でのホールアウトとなった。
「ホールロケーションが難しくて、ドライバーショットでフェアウェイをとらえていかないと、ピンに寄せるどころか、グリーンオンにも苦しまされる状況だった。もっとも、こういう難しいホールロケーションにさせてしまった責任は、僕にある。昨日、66なんてスコアを出してしまったから、“なら、もっと難し
くしてやる”なんて思わせてしまったんじゃないか。だとしたら、自業自得ってことかな」。
そのドライバーショットだが、第1ラウンドほど確実にフェアウェイをヒットすることができなかった。
「それなんだよ。フェアウェイに置いておきたいけど、行かしたいと思うと、テンポとかリズムが微妙にずれてラフにいってしまう。ドライビングレンジで打っていたときから、何かしっくりきていなかった部分もあったんだけどね。そんなわけで、せっかくいいスタートを切ったのに、後はバタバタしてしまった。結果的には、アンダーパーでよかった…という1日だった」。
谷口には、大いなる野望がある。それは、同一年に日本シニアオープンと日本オープンのダブルタイトル奪取というものだ。「実は、日高よりも古賀の方がチャンスがあるんじゃないかと思っている。距離的にも、ね。だから、本当の調子のピークは、そこ(日本オープン)に合わせて持っていくつもりでいる」。
さすがに、これまで同一年のダブルタイトル獲得者はいない。日本オープンと日本シニアオープンに勝っているのでさえ、青木功と中嶋常幸の2人だけという至難の業だ。もし、谷口が野望を成就させたら、もう、日本ゴルフ史に永久に残る偉業中の偉業であろう。そのためには、まず、本選手権で、青木、中島に並ぶ3人目となること。その先に大偉業がある。
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