2020年度(第53回)日本女子オープンゴルフ選手権競技
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Championship Reports
競技報告
【単独首位のイ ナリは「明日からも丁寧なゴルフで」】
第1日 競技報告:三田村昌鳳    写真:Y. Watanabe
秋らしい爽やかな日差しが、早朝のコースを気持ちよく覆ってくれる。早朝7時から第1組がスタートした。この日、イ ナリは、第3組早朝7時27分の10番ホールからのスタートだった。

11、12番と連続してバーディを奪い、さらに17番(155ヤード・パー3)もバーディとして後半へと折り返した。
「練習ラウンドのときから、ラフに入れてしまうと残り距離も長くなってしまうので、ともかくフェアウェイキープがいちばん大事だと思っていました」というチェックポイントをしっかりと守ってプレーをしたと言う。

イ ナリは、今季4試合目となるが、ゴルフ5レディスで予選落ち。そして日本女子プロゴルフ選手権で2位
タイとなったものの、続くデサントレディース東海クラシックでも予選落ちをしていた。調子は決してよくない。「だから8アンダーパーというスコアなんて、全然想像をしていませんでした。今日は、ほんとうに(今年に入って)いちばん気持ちよくプレーができました」と素直に喜んでいた。

後半、1番(パー5)でバーディのあと、3、4番とバーディを重ね、さらに7、8番とバーディをもぎとって、前半33、後半31の64というスコアで一気に首位に躍り出た。

実は、この64というスコアは、大会のコースレコードタイ記録である。2019年大会で記録したペ ヒギョンと岡山絵里(ともに第1ラウンド)がマークしている。

「自己ベストのスコアも64だったので、最後のホール(9番)も2メートルぐらいのバーディチャンスにつけていたのに、それを外してしまったことがベストスコア更新に足りなかったのかな、と」と悔しがる。「でも、今週はグリーンが止まって、スピードが速い感じなので、とにかくフェアウェイキープだけを気にしてやりました。そうすると思い切って第2打を打てていたので、気持ちよく(パットで)狙えたと思います」と8バーディ・ノーボギーの感想を語っていた。

「(残り3日間は)今日みたいなプレーはできないと思うので、一つ一つそれを目指して頑張りたいと思います」とスタートダッシュの気持ちを語っていた。今季の成績から判断して、自分のポジショニング(順位)に、やや戸惑いながらも「丁寧なゴルフ」で72ホールを走り抜きたいという気持ちだった。

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