前半の9ホールは2バーディ・2ボギーと前日の1オーバーパーからスコアを伸ばせないでいた岡山絵里だったが、後半に入って好パットを連発した。「5~6メートルが決まったり、長いパーパットも入ってくれて、本当にパットにたすけられました」。それが、後半にターンしてからの4バーディ・ノーボギーの32というスコアに繋がった。通算3アンダーパーの5位タイに浮上した岡山は、ホールアウト後にスコアカードを提出すると、その足でドライビングレンジに向かった。
「ショットがばらばらで、パッティングに助けられなかったら、とっても68なんて出せるような内容じゃなかったんです。だから、一刻も早くスウィング調整して納得の
いくショットを取り戻したいと焦っていたんです」
具体的には、ドライバーショットが右に、右にと飛んで、コントロールできなかったという。「理由は、何となくわかっていたので、ラウンド中にやりきれなかった修正を練習場でやりたかったのです」
岡山の大会中のベストスコアといえば、昨年大会第1ラウンドの64が思い浮かぶ。ペ ヒギョンと並んでの本選手権最少スコアで首位タイのスタートを切った。ショットメーカーで知られ、本来は、ショットでバーディチャンスを作り出していくスタイルのゴルフを身上としている。好スコアに満足することなく、自分のゴルフを取り戻そうというのであろう。そうでなければ、第3ラウンド以降でのさらなる上昇、そして優勝争いに絡んでいこうとする狙いが空回りしてしまう。後半の36ホールを「集中しながらも、楽しんでプレーしたい」という思いも本来のショットが蘇ってこそ、である。
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