1番(パー5)で幸先のよいバーディを奪った上田桃子だったが、2番から6番までがピンチの連続だった。「もうボギーになりそうな状況からようやくパーで凌げたホールが、3ホールくらい続いたんです。
それも2,3メートルのパーパットをなんとか沈めてでした」と振り返る。6番(パー4)で、ようやくバーディチャンスにつけたもののそれを外してパー。その余波が、7番のボギー。9番のボギーと引きずったのだろう。
「(こういう苦しい流れを招いた要因は)ショットがいまいち良くない結果ですね。このセッティングは、フェアウェイに打てないとバーディチャンスがやってこないですから。昨日もラフに入ったりしていましたけ
ど、そこから狙えるところが多かったのですが、今日は逆に難しいところに行ってしまいました」と言った。
後半に入って、それでも上田は諦めないゴルフで粘った。10、11番とバーディをもぎとった。ところが、いい流れを遮ってしまったのが13番(パー3)だった。「3パットのボギーだったんです。ちょっと考えすぎだったかな」と反省する。14番で、粘りのバーディをもうひとつ奪ったけれど、15、17番で再びボギーとし、この日1オーバーパー。通算3アンダーパーで首位と6打差で終えた。
「フェアウェイさえキープできれば、バーディが取れるチャンスがあります。でも、ミスをするとどんどん状況が難しい方向へ行ってしまうんですね」と上田が言う。ラフ。あるいはグリーン周りのバンカー。それもグリーンから少し離れたところからの距離感がデリケートなショットを要求する場面。グリーンの硬さ、傾斜などなどが選手たちを惑わす。
「判断の難しいところに行き過ぎました。今日は、グリーン回りでうまく寄せきれなかった」ことが、スコアを伸ばせなかった原因だという。
「メジャー(大会)で、ボギーを叩いていたらスコアが出ませんね」と自分に言い聞かせるように語った。上田は、今日だけで5ボギー。第1ラウンドでは1ボギー。バーディ数は、昨日が5つで今日が4つ。バーディをしっかり奪えるポテンシャルのある上田にとって、ボギーを極力減らすゲームを構築することが残り2日間の順位に結びつく。
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