ボギーを打たないゴルフ。それでいてバーディを奪わなければいけない。これほどゴルフゲームで難しいことはない。攻めと守りの機微と忍耐強く粘ることなのだから。
原英莉花は、1番(パー5)でバーディを獲ったあと、6ホールでパーが続いた。次にバーディが来たのが8番だった。しっかりと辛抱してチャンスを待つゴルフができていた。「今日のホールロケーションは、行って(ボールの落下地点)いいところと、悪いところがあるので、それが難しかったです」と言った。それにはショットの精度が求められる。それも第1打からである。第1打がラフに行けば、そこでバーディ、いやパーをとる確率が一気に下る。グリーンを狙うショットの精
度がわずかに悪ければ、そこでも確率では、一気に追い打ちをかけられる。
前半を34で折り返し、後半13番(パー3)でボギー。さらに終盤の16番(パー4)では3パットのボギーを叩いた。原は「ムカついて(笑)。いやポジティブに言うなら着火点に火がついて残り2ホールに集中しようって(笑)」その17番(155ヤード・パー3)。原は、7番アイアンを手にした。この日のホールロケーションは、グリーン右横から4メートル。手前から27メートル。奥行きが31メートルだから、奥から4メートルの位置だ。しかも右サイドには大きなバンカー。
「狙いを決めて、そこしか見ないで打ちました。で、キャディさんに「どう?どう?」って聞いたら「無事です」って(笑)」渾身のバーディ。続く18番でも、バーディをもぎ取って、通算6アンダーパー。首位の小祝と3打差で第2ラウンドを終了した。
「明日ですね、明日は、ともかく守らずに攻めていきたいかな。昨年、3日目に崩れちゃったので、緊張を引き締めに変えていきたいと思います。きっと、締まるポイントがあると思うので」と、昨年の轍は踏まない!という決意を感じた。
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