10番ホールからのスタート。11番でボギーが先行した小祝さくらは、「今日は、どんなことになるだろう」と、不安も先行していた。それが「大丈夫みたい」と切り替わったのが、続く12番(パー5)だった。70ヤードほどのアプローチショットをピン奥6メートルにオーバーさせたが、このバーディパットを決めてバウンスバックした。
「ラインもしっかり読めたし、すごくスムーズにストロークすることができました。“あ、これなら、今日もかなりバーディを奪えそう。そんな気持ちになりました」。ということで、ここからは快調にスコアを伸ばしていった。16番で第2打を1メートルにつけて、この日もアンダーパーのペースにすると、
後半にターンして1番(パー5)でも第3打を1メートルにつけた。このあたりは、ショットで生み出したバーディであった。
さらに3、4番と連続バーディ。こちらは6メートル、5メートルを沈めるパットで作り出したバーディだ。6番(パー4)ではカラーから5メートルをパターで決めた。これで、通算11アンダーパーとしたのだが、7番(パー3)で信じられないようなシーンが展開された。ピン奥8メートルほどに1オンさせた後だ。下りのフックライン。「速いのはわかっていたし、見た目以上に曲がることもわかっていました。でも、警戒しすぎました」というファーストパットは、打ち切れずに1.5メートルほどショートさせた。まだ下りフックラインが残ったセカンドパットは、カップの縁をくるりと回って、ほぼ同じくらいの距離へと転がっていった。サードパットも決められずに、なんと、なんと4パットのダブルボギーとなってしまった。
「私って、ときどき4パットすることがあるのですが、また、やらかしてしまいました。ショック?それは、残りましたけど、ホールアウトしてからは、“今日は、いいパットも決められたんだから差し引きはプラス”と切り替えられました。これが、最終ラウンドで優勝争いしているような状況なら、本当に落ち込むことになるのでしょうけど、まだ2日目なので、“ま、いいか”と思えました」
小祝は、4パットのダブルボギーがあっても、第1ラウンドの66に続いて、第2ラウンドも69と60台のスコアを並べて好ペースで後半の36ホールに臨むことになった。
|