上田桃子は、スタート前「最低でも3アンダーパー」でプレーしようと心に決めていた。「できることなら、6つ伸ばせれば、上(上位陣)にもプレッシャーをかけることができる」という気持ちだった。ゲームの流れを面白くするのは、独走態勢だけで終わらせず、少しでも上位陣を揺さぶる次のグループの出来にもかかってくる。上田は、それを狙っていた。
「でも(2番で)ボギー先行だったので……1番でバーディが獲れなかったし、ほかのパー5でも、獲れなかったことが伸び悩んだ要因だと思う。パッティングも良かったですからね。でも、フェアウェイから打てていなかった(ケースが多い)ことも要因ですね」と語った。
2番でボギ
ーのあと、5、6、7番の3連続バーディ。前半34。後半に入って、11番でバーディ。もったいなかったといえば、12から15番まででバーディがとれずにパープレーとなったことか。ようやく16番でバーディとしたものの18番でボギー。後半は35でこの日69。通算8アンダーパーで3位タイとなった。
「今日のようなパッティングができていれば(グリーンに)乗ったらチャンスだなと思っていました。昨日もYouTubeで自分の過去のスウィングとか、自分がレッスンしてきた動画を見て、今朝のフィーリングはすごく良かったので……」と次に繋げられるコメントだった。
最終的に、優勝には届かなかった。その1,2フィニッシュした黄金世代について「ふたりとも素晴らしい選手ですよね。さくらちゃんは、2位が今年何回もあるし、正直、私は最終ラウンドにこの位置で迎えることが楽しみだなと思っていたので、毎週この経験をしているなら強くなるな、と思うので。ボギースタートしていながらも4アンダーパーで回ってくる根性というのか気合だと思うので、本当にナイスプレーだと思います」と語ってくれた。
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