2020年度(第85回)日本オープンゴルフ選手権競技
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競技報告
【金谷拓実選手にマコーマックメダルを贈呈】
大会前 競技報告:JGA    写真:Y.Watanabe
10月14日、2020年度(第85回)日本オープンゴルフ選手権の舞台となる千葉県野田市の紫カントリークラブすみれコースで、金谷拓実選手のマコーマックメダル贈呈式を挙行しました。贈呈式では、平山伸子ワールドアマチュアゴルフランキングアドバイザリーボードメンバーから日本選手として初めて同メダルを獲得した金谷拓実選手に、認定書とともにメダルが贈呈されました。
マコーマックメダルを手にした金谷選手は、「世界アマチュアランキング(※)1位になって、このメダルを獲得することを目標にしてきたので、達成できて嬉しい気持ちです。アマチュアとして多くの試合、ナショナルチームとしても多くの試合で学んだことが多くて
、ガレス・ジョーンズJGAナショナルチームヘッドコーチの存在も大きくて。彼(ジョーンズヘッドコーチ)が教えてくれることを実践して、成長していることを実感できていたので、本当にコーチの存在は大きいと思います」と、アマチュアとしての目標を達成した喜びと、薫陶を受けたガレス・ジョーンズヘッドコーチへの感謝の思いを笑顔で語りました。

マコーマックメダル(The Mark H. McCormack Medal)は、2007年に創立された世界のNo.1アマチュアゴルファーに与えられる賞で、その年のヨーロッパアマチュア選手権または全米アマチュアゴルフ選手権のいずれかが終了した時点の世界アマチュアゴルフランキング1位の選手が受賞します。
メダルの名前の由来となったマーク・H・マコーマック氏は、1930年シカゴに生まれ、1954年にイェール大学ロースクールを卒業後、兵役を経て法律事務所に勤務。法律家にしてスポーツエージェント、著述家としてその名を知られています。1960年にアーノルド・パーマーと代理人契約を結んだのを機に、スポーツ選手のマネジメントとマーケティングを行う会社を設立し、テニスの錦織圭選手のマネジメント業務を請け負っていることで有名なIMGの創設者として、その礎を築きました。ゴルフプレーヤーでは、アーニー・エルスやジャック・ニクラウス、ゲーリー・プレーヤーなどのスター選手のエージェントとなり、スポーツ選手のマネジメント業をビジネスとして成立させただけでなく、ゴルフビジネス全体を拡大させた立役者であり、ゴルフ界への大きな貢献をしたということで、「世界ゴルフ殿堂」入りしています。

《過去のマコーマックメダル獲得者》
2019年 コール・ハマー
2018年 ブレイデン・ソーンベリー
2017年 ホアキン・ニーマン
2016年 マーベリック・マクネリ
2015年 ジョン・ラーム
2014年 オリー・シュナイダージャンズ
2013年 マシュー・フィッツパトリック
2012年 クリス・ウィリアムス
2011年 パトリック・カントレー
2010年 ピーター・ユーライン
2009年 ニック・テイラー
2008年 ダニー・リー
2007年 コルト・ノスト

※世界アマチュアゴルフランキング(WAGR)について
世界アマチュアゴルフランキングは、R&AとUSGAが世界のゴルフ振興のために共同で開発したもので、男子は2007年、女子は2011年から稼働しているものです。現在では、世界各国の2,800大会がランキング対象となり、106の国と地域の6,777名の選手が登録されています。2020年1月から従来のラウンド毎の算出方法から、1大会毎の算出方法(出場選手のWAGR順位によって大会のポイントが決定され、順位によって獲得するポイントが決定する、プロの世界ランキングと同じシステム)に変更され、ランキング対象試合の期間は104週間、直近52週間の試合で獲得したポイントはそのまま反映され、それ以前の獲得ポイントは除数・試合数によって均等に2%ずつ減少されます。


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