第1ラウンド。終わって見れば、なんとアマチュア選手が、ベスト10内(16人)に5名いる。その中で、2位タイになったのが桂川有人だ。
桂川は、10番からスタートだった。11番でバーディ。12番でボギーのあと、16、17、18番と3連続バーディの3アンダーパーで折り返した。さらに後半に入って、2番バーディで、その時点ではいきなり首位に躍り出た。その後、4番でボギー。5番でバーディのあと9番でボギーとして67、3アンダーパーでホールアウトした。首位の今平周吾と1打差。2位タイグループで第1ラウンドを終えた。
桂川は、日本大学ゴルフ部4年生。寮で同部屋の木村太一、清水大成と大の仲良しの日大トリ
オと呼ばれている。高校時代にフィリピンへゴルフ留学して、その後日大に入学した選手だ。「自分のプレーは、アイアンで(ピンを狙って)攻めていくスタイルなので、そのためにティーショットが(次打の)アイアンが攻めやすいところに行ったら自分のペースになると思います。今日は、ティーショットがまずまずでしたから。最近、あまりドライバーの調子が良くなかったんですけど。今日も、どうなるかなという感じでスタートしたらうまく回れたのでホッとしています」と静かに話した。
桂川は、どちらかと言えば口下手だ。でも、言葉をしっかりと選んで語るタイプだろう。フィリピンへゴルフ留学し、そのままプロ入りかなと思えたが日本大学に進学した。「日本大学は、いろんな先輩も多くて、社会勉強もそうですけど、行ってよかったと思います。またJGAナショナルチームに入ることができたことも、自分としては、いろいろ学べるいい機会だと思っています」とこの4年間を語った。
3連続バーディは「16番は、ドライバーで2打目がピッチングウェッジ。130ヤード前後から4メートルを入れてのバーディ。17番は、5メートル。18番は、2打でグリーン左奥のエッジ。そこから2パットのバーディでした。これで貯金ができた感じですね。なんか、流れが悪くなると凄い崩れてしまいそうな思いがあるので、明日からも1打1打、いままでのプレーができたらいいなと思います」と言った。
思えば、2018年、横浜カントリーでの日本オープン。第2ラウンドに通算8アンダーパーで単独首位に立ちながら、第3ラウンドに78を叩いて崩れてしまった経験がある。「あれ以来、平常心と言いますか、冷静にプレーするということに気をつけてやっています」と言った。その成長度合いが、今回、どういうふうに見せてくれるか楽しみである。
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