「今、振り返れば、もっとやれたかな…と思います」と金谷拓実はプロデビュー戦を総括した。追撃が期待された最終ラウンドも2バーディ・1ボギーと伸び悩み、通算1アンダーパーで7位に終わった。
「ショットの調子はよくて、チャンスは作れたんですが、パットを決めきれませんでした。昨日の雨、そして雨上がりの最終ラウンド。グリーンの硬さ、スピードがつかみ切れず、うまくラインに乗せられませんでした。実戦不足というのもあったかもしれません」
そんな中で「プロとして、早く1勝目を挙げたい」とも語った。次戦はZOZO CHAMPIONSHIPへの出場となる。かつての日本若手選手は、欧米のトーナメント出場に際し
て「勉強してきます」というのが常だった。金谷は、きっぱりと「勝つつもりで臨みます」と断言した。世界アマチュアランキング1位からプロ転向して、すぐに優勝争いに加わったり、優勝してしまう選手が多くなった。金谷は、このパターンをイメージしているのだろう。米ツアー選手たちに対しての接し方にしても「先輩方というより、友達気分でいきたい」。その友達気分で話ができるのは、全米オープンで優勝したデシャンボーだという。「昨年のマスターズに出場した時、気軽に声をかけてもらったんです。何かを相談するとか、アドバイスしてもらおうということはありませんけど、顔を合わせたらプロ転向した挨拶と、全米オープン優勝への祝福を伝えたいですね」
というわけで、気持ちは早くも世界のツアーで戦い、大学の先輩である松山英樹を追いかけるつもりでいる。
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