神奈川県生まれの21歳、鶴岡が好スタートをきった。166㌢。ドライバーの平均飛距離250㍎という飛ばし屋だが、このところ不振に陥っていた。会場である烏山城カントリークラブはジュニア時代に何度かのラウンド経験がある。
「とにかく難しいという印象しか残っていません。でも、プロとして出場するからにはビビッてはいられないと自分に言い聞かせていました」
先週のミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンは予選落ちを喫した。それをプラスにする気持ちに切り替え、「じっくり練習してスイングの調整と、ショット修正をして、日本女子オープンに臨もうと思いました」。その効果が、第1日の好スコアをもたらした。武器で
あるドライバーショットでフェアウェイをとらえ、そこから確実にグリーンをとらえ、チャンスを作り出したらパットを決める。よい流れにも乗れて前半を4バーディ・1ボギーでインに折り返すと12、16番でもバーディを加えた。15番をボギーにしていたため、通算4アンダーパーでのホールアウトとなったが、難しい17番、18番の上がり2ホールをパーでクリアできたことに、ちょっとした充実感と満足感を味わっていた。
「ジュニアの時には歯が立たないと思っていたコースで、しっかりマネジメントできた。自分の成長を感じることができました。スコアはもちろんですが、そういうところに満足感と充実感があったのです」
鶴岡は、そう語った。今シーズンは、ゴルフ5での3位タイ、ヤマハレディースでの4位タイはじめトップ10入りが4度。賞金ランキングでも2286万8499円で59位にいる。シード獲得まで、あと一息というポジションだ。日本女子オープンで一気にシードを決定的にしたい。第1日の結果で、そんな狙いも頭に浮かんでいるようだ。
|