プロ2 勝目はどちらが先?
2016年大会のリベンジの思いを秘める
堀琴音 VS 山下美夢有
2021年にプロ初優勝したのが堀琴音と山下美夢有。 7月のニッポンハムレディスでは、堀琴音がようやくプロ初勝利を挙げた。その堀には日本女子オープンに苦い思い出がある。首位で迎えた最終日の終盤。距離の長い17番パー4ホールで第1打を絶好の位置に打ち出しながら、クリーク越えの第2打をレイアップした。このときのレイアップ策は、プロとして消極的に過ぎないか…という物議を呼んだが、堀は、こう語っていた。「ベストポジションではありましたが、自分の飛距離ではクリークにつかまると判断しました。悔しいのは、レイアップした後の3打目をピンに寄せられなかったことです」 あれから5年、堀にリベンジの機会が訪れた。プロ2勝目は、ぜひ同時に日本女子オープンでリベンジを。山下は大阪桐蔭高校3年生に在学中プロテストを受け、高校生プロとなった。JLPGAの入会式では、ただひとり高校の制服で出席していた。150センチと小柄だが、切れの良いショットと練習を積み重ねてきたショートゲームの上手さでQTも突破し、ルーキーイヤーの20年からツアーに参戦した。そして21年もツアーでの戦いに臨んでいた。4月のKKT杯バンテリンレディスで待望の初優勝を果たした。トーナメントリーダーとして迎えた最終日、さほどの緊張は見せずに、時おりキャディーと談笑しながらスコアを伸ばしていく姿が印象的だった。終わってみれば、2位に小祝さくら、古江彩佳を従えて大会レコードの14アンダーパーで5打差の圧勝であった。
爆発をもう一度見たい
大里桃子に期待が集まる 二度目の大ブレーク
5月の大里桃子は輝いていた。パナソニックオープンレディースで上田桃子とプレーオフで“桃子対決”を演じた。敗れたものの2位だった。続くワールドレディスでは2位タイ。そして翌週のほけんの窓口レディースで優勝。さらに翌週の中京テレビブリヂストンレディスでは2位。この4週は2位、2位タイ、優勝、2位と立て続けに優勝争いを演じていた。その後は、足踏み状態になったが、秋を迎えて、もう一度あの快進撃が見たい。 21年の2勝目を見たい選手は、他にもいる。筋力アップしてパワーヒッターに変身した勝みなみ、ママさんプロとしてGMOインターネット・レディースで優勝した若林舞衣子。豪打、快打は見逃せない。
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