畑岡奈紗がアマチュアで優勝をさらった2016年大会。勝みなみもアマで出場していた。結果は「10いくつオーバーかで予選落ちでした。思い出したくもない大会です」。実際は12オーバーパーを叩いての大敗だった。
本大会第2日。勝は、その思い出したくもないという16年大会の自分と、今の自分を比べながらラウンドしていた。「ショットもパットも調子よかったということもありますが、この難しかったコースであの時の自分と比べてどこがどれだけ成長出来ているのかを知りたかったんです」
結果はー。「全てで成長できていることを実感できました。あのときの自分を完全にやっつけることができました」
難しいグリーンを
攻略できたこと。難しいライからのアプローチショットを寄せきれたこと。ピンチをしのげたこと。そして、何よりも自分で驚いたのは最難関ホールの17番でのプレーだった。通常営業ではパー5になる、距離の長いホールである。「あの時の自分は、第2打を5番ウッドで打っていました。ピンまで200ヤードも残りましたから」。で、この日はピンまで155ヤードしか残っておらず、7番アイアンで狙えた。「明らかにあのときよりも、ずっと飛ぶようになりました。トレーニングの効果です」
この17番、結果はグリーンに乗せられずにボギーにしたが、続く最終18番ホールで5㍍に2オンさせ、バーディを決めての締め括りとなる。
「あの当時との違い、成長を実感しながら、楽しいラウンドができました。明日以降は、もっと今の自分のゴルフだけに集中して、もう少し攻める姿勢を強くしていきます」
そう言い切る勝は、第2日を終えて完全にあの時の自分とは決別していた。
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