西郷真央が、日本女子アマチュア選手権に優勝したのは、わずか2年前の2019年のことである。その後、プロ転向してJLPGAの2020−2021シーズンに参戦した。すでに41試合を消化している。優勝歴は、まだないけれど、年間トップ10入りが14回ある。今年も2位が4回と、惜しいところで優勝を逃しているが、いつ勝ってもおかしくない選手である。
第2ラウンドは、10番からのスタートだった。15番まで耐えるゴルフでパープレー。16番、パー3でようやくバーディが来た。173ヤードを6番アイアンで打って6メートルにつけてのバーディだった。難関の17、18番をパーで切り抜けて折返し、2番、パー4の第2打
、残り144ヤードを9番アイアンではナッテ10メートル。それを決めてバーディ。そこから、4,6、7番とバーディを奪い、8番でボギーとしたものの、この日、4アンダー、67。通算7アンダーとした。
「アイアンショットでバーディーチャンスたくさん作ること出来たので、それがスコアに繋がったと思います」確かに、4番では1メートル。6番では、難しいアゲンストの風をしっかりと計算できて、第2打、174ヤードを5番UTで1メートル半。7番では、残り125ヤードを60センチにつけてのバーディだった。アイアンが冴えていたのだ。
惜しい2位が多いと言われる西郷。でも「毎試合全力でプレーすることはどの試合でも変わらないので、今出来ることを精一杯頑張ることを心掛けています」とクールに対応していた。この烏山城カントリーは、西郷にとっても想い出深いコースである。「回数ははっきり覚えてないですけど、ジュニア大会で何度か来させてもらってるので、10回ぐらいは来てるかと思います。成績は覚えてないのであまり良くなかったかと思います(笑い)。それに、2016年(日本女子オープン)大会が開催されたときに、自分の学校の先輩がアマチュアで上位で活躍されてるのをテレビで観てたので、そういった舞台に出場させてもらってるのはすごくありがたいことだなと思います。長野未祈選手です。(長野選手とは)比較ということはしないけど、こういった舞台に立たせてもらってるのがありがたいことですし、昨日のような悪天候の中でも、すごくいいコンディションでプレーさせてもらってるので、すごくありがたいなと思います」と語った。
あと一歩で、届かない優勝。彼女は、尾を引くことなくクレバーな姿勢で、こう語っていた。「会場も(その都度)全く違いますし、状況は全く違うので、前回の反省はないけど、今回は今回で自分の技術的な部分の修正であったり、気持ちの切り替え方などしっかり対応できるように頑張りたい。ですから、毎試合全力でプレーすることはどの試合でも変わらないので、今出来ることを精一杯頑張ることを心掛けています。確かに(日本女子アマや日本女子オープンは)、アマチュアの頃と比較することはないけど、やっぱり会場の雰囲気、セッティングの難しさは普段味わえないようなものが多いので、すごく名誉のある大会だなと思います。そうですね、特にメジャーの中でも素晴らしい大会だと思うので、勝ちたいという気持ちはあります」と、虎視眈々と狙っているようにみえた。
残り2日間。技術的な部分の修正とメンタルの切り替えを重視して、好位置から「優勝」を見据えている。
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