最終日最終組での優勝狙い。1打差を追っての勝みなみとの対決前半、西郷真央は、3番、5番のパー5ホールをともにバーディとしての好勝負を展開した。勝は7番もバーディにして、西郷は2打差を追ってのサンデーバックナインに臨んだ。しかし、ここからは差が開く一方で、勝の独走を許すことになり、終わってみれば6打差の2位タイという結果だった。
西郷は、日本女子プロゴルフ選手権でも最終日最終組でラウンドし、優勝した稲見萌寧の“付添人”役に終わっている。メジャー2大会で同じ流れ。実に今年5回目の2位である。
優勝するためには、何が足りないのか。勝ち切った稲見、勝両選手のゴルフを見て、違いを感じていた。
「ショット精度に少しの差を感じたり、一番大きいと思ったのは、決めるべきパット、決めなければいけないパットを決め切れるかどうかだと思います。私に足りないのは、そこだと感じました」
ということで、今後の課題として、決めきるパッティングを身につけることを挙げた。といっても、そこには、難しい問題があるとも感じていた。
「最終日の自分は、うまく打てたと思ったパットが少しラインからずれていた。ということは狙い、ライン読みをもっと勉強しなければいけないでしょうし、もっと強い気持ちでストロークできるようにしなければいけないな…とも思いました。でも、問題は、どうすればそうできるようになれるのか、その方法がわからないことです」
何が足りないのかはわかっても、そこをクリアするには、とてつもなく高く、厚い壁がある。西郷のジレンマだ。でも、そこを突破しないと優勝にはたどり着けない。西郷の戦いは、まだ続きそうだ。
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