前半の5番から4連続バーディと突っ走るS・ノリス。前をいく小平は7番ホールでボギーを先行させ、差を広げられた。ここで小平にスイッチが入った。「やるしかない!」
8番ティーイングエリアに向かいながら短い時間の中でここまでのプレーを振り返り「チャンスでパットが打ち切れていない。もっと積極的なパッティングをしなければ…と、そう自分に言い聞かせたんです」。すぐに結果がでた。8番パー5から3連続バーディ。そこからはパーが続いたが、15、16番でも連続バーディを奪い、ノリスにくらいついた。18番をボギーにしたのも「攻めた結果だから仕方がないです」と受け入れた。
結局、第3日は68で通算13アンダー
パーまでスコアを伸ばした。残念ながらノリスとの差は、スタートじの1打差から5打差へと広がった。
ムービングデーといわれる第3日に最も大きく動いで見せたのはノリスだった。連日の64で通算18アンダーパー。
5打差を追いかけるのは、並大抵ではない。小平が追撃のカギになると言ったのは序盤の戦いだった。「スタートして5ホールまでに2~3打詰めていく。2打でもいい。ノリスにこちらの存在を意識させるプレーをすることだと思います」
そういう流れになれば、バックナイン勝負に持ち込めるので、チャンスはある。そう信じてやるしかありません」
今大会、夫人の古閑美保プロが応援に駆けつけている。「ま、僕のゴルフを見たい、というので呼んだんですけど、どういう結果になるにしても“いいゴルフを見せてもらった“と言ってもらえるようにベストを尽くします」
はるか遠いターゲットでも一歩近づけば景色が変わる。最終日の小平は、どんな景色を追いかけることになるのだろうか
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