2021年度(第86回)日本オープンゴルフ選手権競技
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安定期に入った星野陸也は
初の賞金王を目指す

 2020年はフジサンケイクラシックで優勝を果たした。コロナ禍で変則スケジュールとなっていたが、星野はモチベーションをしっかりキープして成績を残した。2021年は第2戦の関西オープン、そして5月のアジアパシフィックダイヤモンドカップと前半で2勝(シーズン3勝)している。星野の勝負強さには定評がある。それというのも、ダイヤモンドカップも含めて最終日最終組でのラウンドとなった試合は5戦5勝と圧倒的な勝率を挙げているからだ。
 日本大学2年生時の2016年6月に大学を中退し、8月のQT 1位突破でプロ宣言した。チャレンジツアーからのスタートだったが、その開幕戦でいきなり優勝して注目されるようになった。2018年からレギュラーツアーへと駒を進め、以来通算で5勝。つまり、全ての優勝が、最終日最終組の戦いの中で生まれたことになる。
 左利き、右打ちで、長く、大きなフォロースルーからロングショットを放つ。勝負どころでは、アマチュア時代から研鑽を積んだ強い低弾道ショットでターゲットを狙い打つ。飛距離プラスこの技術で難コースを攻略していく。日本オープンの舞台となる琵琶湖カントリー倶楽部も星野にとっては攻略しがいのあるコースになる。星野が最終日最終組での戦いとなったら、初優勝の確率は高くなる。賞金王への道に続いていきそうだ。
 

2021年にブレークした木下稜介、
プロ2年目でツアー主力になった金谷拓実、
3年ぶり2度目の優勝を狙うC・キム

 初優勝を日本ゴルフツアー選手権で挙げた木下稜介は、続くダンロップ・スリクソン福島オープンと2試合連続優勝を果たして2021年に大ブレークした。松山英樹、石川遼と同じ学年で7月に30歳になった。2013年の朝日杯日本学生を制し、同年のQTを3位で通過し2014年プロ入りするも、なかなか目が出ず、長い下積み生活を送ったが、今シーズン、ようやくツアー勝者として名乗りを挙げ、日本オープンではメジャー2勝目に照準を合わせて臨むことになった。
 世界アマチュアゴルフランキング1位に上り詰めてプロ転向した金谷拓実は、下積みを経験することなく、2020年11月のダンロップフェニックスでルーキーイヤー初優勝。さらに2021年は開幕戦の東建ホームメイトカップも制してプロ2勝目を挙げ、期待通りの活躍を見せた。
 2019年の日本オープンチャンピオンとなった飛ばし屋のC・キムは、2020年にはゴルフ日本シリーズJTカップにも優勝し、ビッグゲームでの強さを強くアピールした。今大会は2度目の優勝を狙う。
 

フジサンケイクラシックの逆転Vで3シーズン連続賞金王に前進した今平周吾と、
その行く手を阻む選手たち

今平 周吾、大槻 智春、池田 勇太、比嘉 一貴  2018、2019年と2年連続賞金王の今平周吾。
 2020-21年シーズンは肉体改造に取り組み、トレーニングの成果でかなり鍛え上げられた肉体での戦いを続けてきた。米国遠征で、飛距離とスタミナアップの必要性を認識してのことだった。副作用として、スイングのちょっとした崩れやタテの距離感のずれなどがあり、今平としては珍しく優勝争いに顔を出すことが少ない状態で推移してきた。今年の初優勝はフジサンケイクラシック。舞台となった富士桜カントリー倶楽部は距離の長い難コースで知られている。このコースを攻略できたのは、肉体改造の成果であるといえよう。
 コンスタントに成績を残してきたのが大槻智春。パナソニックオープン終了時でトップ10入り10回を数える。
 2014年、2017年大会に続いて3度目の優勝を狙うのが池田勇太。今年の日本プロゴルフ選手権では、最終日を首位で迎えながら、金成(キム・ソンヒョン)の逆転を許している。その雪辱も果たしたいところだ。
 長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップで優勝した比嘉一貴も見逃せない存在になった。
 

6年ぶり優勝の岩田寛と初優勝を挙げた
香妻陣一朗、片岡尚之、S・ビンセント

 中日クラウンズの最終日に大逆転優勝を果たしたのは岩田寛だった。2打差の7位タイからスタートして快調なショットで次々とチャンスを作り出していった。ボギーなしで7バーディを奪い、63の好スコアをマークして通算12アンダーパーで実に6年ぶりのツアー3勝目を掴んだ。2020-21年シーズンは、初優勝を挙げた選手も目立った。三井住友VISA太平洋マスターズで優勝した香妻陣一朗も、そのひとり。木下稜介を1打追って迎えた最終日の最終18番パー5ホールで起死回生のイーグルを決め、待望のプロ初勝利をその手に掴んだ。スコアカード提出所で自身の優勝を見届けると、仲間たちが待つグリーンサイドへ。そこで歓喜のウォーターシャワーを浴びた。
 JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品では、2019年プロ入りで23歳の片岡尚之がプロ4戦目にして初優勝を掴んだ。15アンダーパーでクラブハウスリーダーとなり、後続の選手たちを待った。石川遼をはじめ4選手が15アンダーパーで最終ホールを迎えたのだが、誰一人パーセーブできず、片岡にタイトルが転がり込んできた。そしてジンバブエ出身のS・ビンセントがSansan KBCオーガスタで初優勝すると翌々週のANAオープンで早くも2勝目を飾った。男子ツアーにも世代交代の波が押し寄せてきている。
岩田 寛、香妻 陣一朗、片岡 尚之、S・ビンセント
 

ローアマ争いどころか優勝争い? 学生アマが強い!

 アマチュア選手が脚光を浴びたのが昨年大会だった。第2日時点でトップ5に学生ゴルファーが3人も占拠していた。最終的には、稲森佑貴と谷原秀人の優勝争いに絞られたが、ローアマは4日間通算2アンダーパーとした杉原大河、河本力両選手が全体の5位タイで栄誉を分け合った。
 今大会も学生パワーに注目だ。

世界アマチュアランキング1位の中島啓太は
パナソニックオープンで史上5人目のアマV

 中島啓太が、金谷拓実に続いてマコーマックメダルを獲得した。前年度ポイント最終集計で世界アマチュアランキング1位の選手に贈られる栄光のメダルである。2021年は日本アマを制しただけでなく出場した日本ツアー競技でも再三優勝争いを演じてきた。開幕戦の東建ホームメイトカップで優勝した金谷拓実に次いで2位。2020年の三井住友VISA太平洋マスターズでも3位に入っている。そして、9月のパナソニックオープンでは、永野竜太郎とのプレーオフを制して史上5人目のアマチュア優勝を果たした。本大会でもローアマ争いというより優勝争いに食い込んでくるのではないかと期待される。
 日本体育大学3年の中島は178センチの恵まれた体をトレーニングで鍛え、作り上げた強い体幹をクラブコントロールに生かしている。優勝したパナソニックオープンでは、4日間、パー3ホールを除くすべてのホールのティーショットにドライバーを使った。このことからも分かる通り、弾道だけでなく飛距離の打ち分け、方向性も含めたボールコントロールもトップクラスの技術を身に付けている。総合力の高さには定評があり、無駄なく、無理なくスコアをまとめていく。難コースほど能力を発揮するタイプであることも、日本オープンで注目される大きな要因になっている。

 昨年大会でローアマとなった杉原大河は、パワーゴルフで飛距離を武器にスコアを伸ばしていくスタイル。初めてアマチュアの参加が認められた今年の日本ゴルフツアー選手権では3位になった。同選手権でのドライビングディスタンスは、プロを抑えて堂々の1位だった。これは、アジアパシフィックダイヤモンドカップに続いての2試合連続1位であった。
 パワーゴルフを代表する選手のもうひとりが河本力。ドライバーでは落下点が狭いホールでは2番アイアンでしっかりラインを出すショットを打ち出すなど、コースマネジメントもしっかりしている。昨年大会では第2日にトップに立った。最終的には5位タイだったが、ポテンシャルの高さは、杉原大河と双璧といわれる。
 今年の日本学生ゴルフ選手権を制したのは平田憲聖。大阪学院大学3年生で、身長は170センチ。ゴルフ巧者でスコアをまとめるのが巧みだ。杉浦悠太とともに3位タイだったのが鈴木晃祐で東北福祉大学の3年生。ジュニア時代に頭角を現し、2017年には日本ジュニア選手権(15-17歳の部)で優勝している。自己ベストスコアは千葉・セブンハンドレッドゴルフクラブでマークした61。このスコアからも、その爆発力は高く評価されている。
 今大会もこれらの選手を軸に学生パワーの迫力あるゴルフ展開が期待される
@:アマチュア
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