木下稜介は、大会前の練習ラウンドを終えたときに「優勝スコアは、13アンダーパーぐらいかな」と思っていた。それが終わってみれば19アンダーパーである。「正直、そこまでとは思っていなかったですね。ノリス選手が、本当にいいプレーをしましたし、もしPGA(米ツアー)の選手が出ていたら、それくらいは行っていたともうので、(自分は)11アンダーパーで終わりましたけど、ショートゲームだったり、すべてがまだまだかなと」語った。
3番、501ヤード、パー4でいきなりボギー。それでも、8、9番でバーディを奪って後半へと折り返した。11番、440ヤード、パー4。残り211ヤードを20センチにつけるスーパーショ
ットでバーディ。その後、12、14番でボギー。この日、パープレー。通算11アンダーで3位タイにつけた。
「グリーンの状態に関して言えば、柔らかくてスピードもあまり出ていなかったので、そこが唯一の救いでした。風と気温が昨日までと全然違うコンディションで難しさはありました。風は、全英オープンで経験していたので、その経験を活かすことができたと思いますけど、スコアは、思ったほど伸ばせなかったのが残念です」と言っていた。
木下は、賞金王もかかっている。今回の賞金で1億円に到達した。「(日本オープンは)国内最高額の試合で優勝を目指していて、できなくて悔しいですけど、最低限3位で終わることができて、賞金ランキング1位になれたのは嬉しいですけど、残りの後半戦で、あと1勝しないと賞金王はないと思っています。最後までわからない状態なので、気を引き締めて、ですね。今日は、本当にいい経験ができて、また来週(ZOZO)もいい経験ができると思うので、賞金王に向けて一気に行きたいですね」と、抱負を語った。
木下は、アメリカのQTを目指していた。コロナ禍などで断念したが、そのぶん賞金王へと目標を変えたことで、俄然、決意精彩で爆進中である。
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