2021年度(第31回)日本シニアオープンゴルフ選手権(賞金総額8000万円 優勝賞金1600万円)が、明日16日開幕する。今年の会場は、山梨県北杜市にあるシャトレーゼヴィンテージゴルフ倶楽部(6,465ヤード パー71)。1994年に加藤俊輔氏の設計で開場し、過去にダイワインターナショナル(1995年)、ISPSハンダグローバルカツプ(2015年)など男子ツアーを開催している。大会には126名の選手が出場し、4日間72ホール・ストロークプレーでシニアゴルファー日本一を競う。
ディフェンディングチャンピオンの寺西明は、優勝して1年がたち「やっとシニアオープンに優勝したと実感する。この会場
にきて、シニアオープンに出るのは6回目ですけど、チャンピオンになったんだなと、今までと違う迎えられ方、駐車場にしてもマッチングにしても感じる」と気持ちを新たにしている。今年はシニアツアー開幕戦に優勝し、ゴルフは「少し上り調子なので楽しめるかな」と手応えを感じている。第1ラウンド、第2ラウンドはP・マークセン(2016~2018)、谷口徹(2019年)と歴代チャンピオン同士の組み合わせ。「2人はレギュラーの時から力がある。でも戦うのは五分ですから」と負けてはいない。「目標は連覇ですけど最後まで笑顔で上がって来られるように」と意気込みを語った。
先週、今シーズン2勝目を挙げ、賞金ランキング1位に立った井戸木鴻樹は、「調子も悪くないですし、シニアオープンというのはプロゴルファーにとっては誰もが喉から手がでるほど欲しいタイトルなので、気持ちは高ぶっている中でも自分のゴルフをしっかりと見つめて」という。練習ラウンドを終えてコースについて「僕にピッタリじゃないですか?ティーショットを曲げたりすると、深いラフが待っているので、そこに入れてしまうとほとんどバーディチャンスがなくなってしまいます。フェアウェイであればほとんどのボールがバーディチャンスになってくると思うので、パッティング次第になってくる」と自信をのぞかせる。シニアオープンでは「これまで最終ラウンドのハーフターンまでトップに立っていたのに逆転負けを何度かしているので、そういうチャンスがあれば今度は逃げ切って優勝したい」と意欲を見せた。
本選手権には10人のアマチュアが出場している。昨年日本シニアオープン2度目のローアマチュアを獲得した木田正彦は、「この試合に向けて調整してきましたけど、ゴルフ場に来るとセッティングの難しさに戸惑っています。ラフが深くて、グリーン回りが難しい。セカンドショットの距離を合わせるのが難しい。慣れるしかない。平常心で頑張ろうと思います。
自分なりのゴルフをしたい」という。これまで2年連続のローアマチュアに輝いたのは崎山俊紀が2度(2005~2006年、2009~2010年)のみ。「チャンスはあるんですけど、普段通りのゴルフをするだけです。2年連続のローアマチュアを目指して頑張りたい」と平静を装った。
アマチュアの中でシニアオープン初出場は4人。その中の一人、髙橋雅也は昨年11月に50歳を迎え、今回初めて出場する機会を得た。これまで日本ミッドアマチュアに2回、関東ミッドアマチュアに4回優勝している。「今年の目標だったので、夢の舞台に立ててすごいうれしい」と喜ぶ。シャフトメーカーの仕事をしているため、プロゴルファーとは顔見知り。その人たちと同じ舞台に立つことは「本当に不思議な感じで、楽しみでしかない」と戦いを楽しみにしている。あとは「コースに来て自分のプレーが出来るか、シニアオープンの名前に潰されないようにしたい。ローアマチュアを目指して頑張りたい」とプレー振りが注目される。
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