深堀圭一郎はシニア入りしてから、ずっと日本シニアオープン優勝を最大の目標にしてきた。両オープン制覇を達成しているのは、青木功、中島常幸、谷口徹だけ。深堀は4人目の両ナショナルオープン優勝者という栄誉に惹かれているのだ。
「なかなかたどり着けないけど、今回も、ここに向けて調整してきました。ちょっと手応えを感じているのは、パッティングですね。自分はラインを決めてアドレスしたら、すぐに打ってしまう。迷いが出ないうちに打つスタイルを続けてきています。これで決まりだしたら、とことん決まるのが、いわゆるゾーンに入った状態です。滅多にないんですけど、でもルーティーンを変える気はありません。とことん入ったと
きの気持ちよさを知ってしまっているので、練習グリーンでも、構えたらすぐにストロークを実践しています」
今週は、そのパッティングがチャンスで決まっている。第2日も2ボギーがありながら4バーディを奪って2打スコアを伸ばし、通算5アンダーパーとなって、5位タイに浮上した。この位置とゴルフの内容で深堀は「(結果を)楽しみにできますね」と、虎視眈々―。
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