2021年度(第31回)日本シニアオープンゴルフ選手権 第2ラウンドは、午後から迫り来る台風14号の影響で曇りがち、若干風も吹き始めた。午前のスタートだった手嶋多一が5アンダーパー66をマークして、通算8アンダーパーとスコアを伸し、単独首位に立った。1打差の2位には飯島宏明。さらに1打差の通算6アンダーパーにデービッド・スメイル、桑原克典が並んでいる。アマチュアの水上晃男が通算3アンダーパーの9位タイで健闘している。通算3オーバーパーの55位タイまでの65人が第3ラウンドに進出した。ディフェンディングチャンピオンの寺西明は、通算2アンダーパーの14位タイ。中嶋常幸は通算1アンダーパーの21位タ
イ、現在シニアツアーの賞金ランキング1位の井戸木鴻樹は通算2オーバーパーの45位タイ。なお、伊澤利光はカットラインに1打足りず、予選落ちした。
アマチュアでただ一人、第3ラウンドに進んだ水上は「あまりプロと一緒に回る機会がないので、勉強したい」と語っていた。とはいえ、第1ラウンドは66をマークし、この日はイーブンパーで回り、並み居るプロに混じっても引けを取ることはない。日本ミッドアマチュアに優勝しており、2019年に本選手権のローアマチュアに輝いている実力者だ。このまま、あと2日間プレーすれば、2度目のローアマチュアを確実にした。
また、この日71歳の髙橋勝成が69をマークして、大会史上4人目のエージシュートを達成した。通算3オーバーパーからのスタートだった高橋はエージシュートより「カットラインが気になった」という。先にボギーが2つ先行し、一時は5オーバーパーまでスコアを落とした。しかし、ここからバーディ5つを奪い、イーブンパーまで戻した。ここまで頑張れたのには理由がある。今週は息子さんが有給休暇を取ってキャディを務めてくれている。「もしかしたらこれが最後かもしれない」という思いが力になった。少しでも一緒に過ごす時を長くしたい。「1週間一緒に行動をともにするということはそうはない」と無事4日間プレーすることが出来たことを喜ぶ。残り2日間、「楽しくやりたい」と明日もエージシュートを狙って上位を伺う。
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