2022年度(第55回)日本女子オープンゴルフ選手権が29日に千葉県野田市の紫カントリークラブ・すみれコースでいよいよ開幕する。第1ラウンドを明日に控えた28日は、ギャラリーの熱視線の中、出場選手が最後の調整を行った。
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日本女子アマチュアゴルフ選手権、日本ジュニアゴルフ選手権、日本女子オープンゴルフ選手権ローアマチュアとJGAタイトル4冠を成し遂げた勝みなみが目論むのは、史上3人目となる大会連覇。ナショナルオープンのタイトルは、誰もが一度は手にしたいという憧れがある。勇躍、それを手にするとまた勝ちたいという意欲
が出る。勝も、それに忠実に2年連続での美酒を狙っている。「連覇は特別ですし、日本女子オープンは自分にとって特別な大会。もう一度、優勝の景色を見たいです」という言葉に、それが現れている。「ラフが深く、距離も長い。ラフに入れると3打目勝負となってしまうので、フェアウェイキープが重要。ティーショットの精度が大切です。ナショナルオープンという仕上がりにしていただけて、とても楽しみ」と、難コースにも挑戦意欲が駆り立てられている。「調子は悪くないが、絶好調ということではないです。でも、この状態でどこまで戦えるのか、楽しみでもあります」と、泰然自若に明日のスタートを迎える勝。昨年大会の圧倒的な強さを再び見せることが出来るか。
ここまでの今シーズンの女子プロツアーを振り返ると、プロ転向間もない選手たちの活躍が目立っている。国内公式戦を含む3勝を挙げメルセデス・ランキングのトップに立つ山下美夢有、開幕戦のほか5勝を飾っている西郷真央がすぐに思い浮かぶだろう。彼女たち、新世代の選手たちがナショナルオープンの舞台で躍動する期待も大きい。その筆頭としてあげられる2週連続優勝がかかる山下は、「今週はスウィング自体が思うようになっていないので、修正しないといけない」と気を引き締める。紫カントリークラブ・すみれコースは、「距離は長いけど、フェアウェイをキープしていればロングアイアンで狙っていけるかなと思いますが、フェアウェイを外すとラフが深いので難しくなります。グリーンは小さくて傾斜もあってスピードが出ています。先週の攻め一辺倒のゴルフではダメかなという感じです」と冷静な分析で、ナショナルオープン初優勝を狙う。
もう一人、昨年大会で2位タイの西郷真央も「調子はあまり良くないです。ショットの精度があまり高くありません」と、開幕直前に不安要素を吐露する。さらに「今年プレーした試合で一番距離が長くてグリーンも仕上がっています。難易度の高いセッティングです」とコースの難度に警戒が強まる。それでも、「今年は千葉県での開催なので、一層頑張りたい気持ちもありますし、昨年は情けない結果で終わった最終ラウンドだったので、そういった部分も含めて良い結果で追われるように頑張りたい」と、地元開催で多くのファンの声援を背にリベンジを期すことを誓った。
アマチュアで注目を集めているのは、今年の全米女子アマチュアゴルフ選手権を制した馬場咲希。初めてのナショナルオープンの舞台を憧れだったというナショナルチームのユニフォームを身につけて臨む馬場。「伝統のある大会に出場させてもらえてとても嬉しい」と笑顔。第1・第2ラウンドは連覇を狙う勝、メルセデス・ランキング2位の西郷との組合せに「自分的にもドキドキな部分があり、こんな組で戦えることはないので楽しみです。全米女子アマでは良いプレーをすることが出来たので、そういうプレーをして4日間戦えたらと思います」と意気込みを語った。
秋麗の紫カントリークラブ・すみれコース。本選手権最長の6,839ヤード・パー72にセッティングされた難コースで120名の選手が繰り広げられる熱戦の末、ナショナルオープンチャンピオンとして大輪の花を咲かせるのは誰になるのか。注目の第1ラウンドは9月29日6時45分に幕が開く。
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