前週のミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンで第1ラウンドに12バーディ・ノーボギーの60というツアー最少スコアでロケットスタートを切り、そのまま逃げ切っての完全優勝で3勝目を挙げた山下美夢有。その勢いのまま日本女子オープンに臨んだかに思えたが、ちょっと様子が違った。練習ラウンドでショットの不安定さを感じていたという。「ドライバーショットが、左に引っかかり気味で、ドライビングレンジで調整はしたのですが、修正しきれないまま本番が始まってしまいました」
前週の第1ラウンドのようにノーボギーのラウンドというわけにはいかなかった。「ボギーになるのは仕方がない。でも、大きくスコアを崩さないためには、
何が必要なのか。考えました。答えは、意外に簡単でした。これだけ難しいセッティングなら割り切ったプレーができる。曲げたら、深いラフ。もうグリーンは狙えない。ラフから打てるのは8番アイアンまで。それより長いクラブで打たなければならないような状況では、距離的に必要なクラブを持たない。グリーンは狙わない」
割り切れれば、無理はしない。できることしかしないーというゴルフで17ホールまで2バーディ・2ボギーのイーブンパーで通過した。そして迎えた18ホール目の9番(パー4)。ドライバーショットは、フェアウェイをとらえた。ピンまで132ヤードの第2打。9番アイアンでピン手前2.5メートルにつけた。これをきっちりと決めてのバーディフィニッシュとなった。
「アンダーパーで回れたので、満足できる結果になりました。納得できない部分は、この大会での自分の伸びしろということで、明日以降に繋げていきます」
ドライバーには、ちょっと不安があるが、アイアンショットは前週までの調子が続いている。ラウンド後は、ドライビングレンジに向かった。もちろん、ドライバーショットの修正をするためである。かなり念入りな調整を続けた。第2ラウンド以降の上昇を期待できそうだ。
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