2014年大会以来の本選手権2勝目を狙うテレサ ルーが連続バーディからのスタートで69をマーク。好位置につけた。ここ数年、ラウンド中にスウィングのことを考えていることが多く、なかなかゲームに集中することができなかったという。それが、日本女子オープンの会場に入り、練習ラウンドで吹っ切れたそうだ。というのも、練習ラウンドでいっしょに回ったのが渡辺彩香とアマチュアの馬場咲希。両選手ともに圧倒的な飛距離を誇る。
「二人のショットを見て、私も飛ばしたくなりました。スウィングのことで細かいことは考えずに、とにかく気持ちよく振り切ることだ、と自分に言い聞かせて、飛ばし合いをしました。楽しかった。こうい
うゴルフを忘れていたな…。二人が私に思い出させてくれました」
ということで、第1ラウンドのテーマは、ターゲットを決めたら、思い切りよく振り切ること。10番からのスタートで連続バーディという絶好の出足となった。「こういう難しいセッティングのコースでは、考え始めたらキリがない。迷いはじめたらどんどん迷宮にはまりこんでしまう。ボールを前にしたら、“あそこに打つ”ということに集中して、結果さえも考えない。若いころの“感性のゴルフ”を展開できました。楽しかったなぁ。次のことは、次のボールの位置にいくまでに考えて、いざ、ボールに構えたら、シンプルに打つだけ。こういうラウンドができたのは、本当に久しぶりでした。難しいけど、素晴らしいコースセッティングですよ」
テレサ ルーにとっては、これが“楽しむゴルフ”ということであった。
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