森田遥は、第2ラウンドのホールロケーション(ピンポジション)について、興味深い言い方をしていた。「難しいだけに、淡々といきたいがそうはさせてくれないピンポジションでした」と言ったのは、14番のことだった。「今日もいい感じに飛んで行ったのですが、右の木の枝に当たって、右ラフに行っちゃったという感じ。あそこはフェアウェイにさえいけば、パーは獲れるホール。だけど、ラフに入っちゃうと手前バンカーでレイアップしてという大変なホールです」と説明してくれた。
森田は、10番からスタートして、13、14、17番とボギーとして5アンダーパーのスタートから一気に3ストローク落として後半へ向かうことになった。
その後半も、3番、6番とボギーを重ねて、ようやくバーディが来たのは、7番だった。通算1アンダーパー。それでも、他の選手たちが苦戦を強いられているので2位タイと上位で食い込んで第2ラウンドを終えたのである。
「難しいだけに、淡々といきたい」という森田の表現は、難しさに対して過剰反応しすぎると、その状況だけにとどまらず、すべてのショットやパッティングにも影響してしまう。だから、むしろ、心は淡々と、という気持ちで通り過ぎたいということなのだと思う。「昨日より多少(グリーンの)コンパクションもあって、ピンポジションが難しいのもあって、チャンスホールでバーディを獲っていかないといけない状況を作らされていることが、またメンタルに来ているなと」とコメントした。バーディを獲らないと獲らないとという意識が、一層、精神的負担となってしまい結果的にチャンスでバーディを逃すという悪循環になるということなのだろう。
唯一のバーディが7番だった。「そうですね。前半で 2 個ぐらい短いのを外していたので、バーディが来ないかなぁ。もう、帰れるなら帰りたいぐらい(の気持ち)でした(笑)そんなに曲がるラインじゃなかったので、自分を信じて打ちました」と値千金のバーディをものにして、第3ラウンドへと向かうことになった。気がつけば、通算1アンダーパーグループは、首位と1打差。「また仕切り直してティーショットをどうせ曲がるならしっかり振り切って曲がりたいので、開き直って明日から挑みたいなと思います」と積極的な姿勢で語っていた。
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