馬場咲希の目標は「まず予選を通過して、4日間戦いたい」だった。第2ラウンドを終えて、通算2オーバーパー。選手たちがシビアなホールロケーション、コースセッティングの厳正さに格闘する1日だった。
馬場も「今日1日は、耐えるゴルフになるだろうな」と思いながらスタートしたという。10番からのスタートで、案の定、17番までの8ホールをずっとパープレーで回っていた。「バーディがほしいな」と思っていたら、18番(パー5)でチャンスがやってきた。3打目を1.5メートルにつけてバーディ。さらに折り返して4番で1メートルほどを沈めてバーディ。通算1アンダーパー。ふとスコアボードを見ると自分の名前が載っていた
。そのすぐ後に5番でボギー。「残り161ヤードを6番アイアンで打ったのですが、棒球のようになってグリーンをオーバーして3打目で寄せたのですけど、入らずでボギーでした」それでも通算イーブンパー。馬場が、しきりに反省するのは、そのあとだ。残り4ホールで2ボギー。
「前半は、耐えて最後にバーディ。後半も、4番までは良かったのですが、そこからガタガタでした」その原因は「集中力かなと。思えば簡単なミスをしてしまっている。2日連続で、後半で崩れる。集中力を切らさないことが大切だと思いました」と語った。そうは言っても、どの選手も伸び悩んだ1日だった。気がつけば、首位の木村彩子とは、4打差と詰まっている。
通算2アンダーパーで首位の木村。通算1アンダーパーで森田遥、菅沼菜々。通算イーブンパーが5人。通算1オーバーパーが、6人。そして15位タイの中に、馬場がいる。目標の予選通過は果たした。次の目標は、何だったの?と聞くと「少しでも上位に入りたい」というものだった。
その屈託のない貪欲さが、馬場の持ち味のひとつだろう。
|