森田遥は「耐えるゴルフ」を念頭にプレーしていたけれど「まだ3日目なので、後ろ向きではなく、前向きに行こう」という気持ちを強く持っていた。
だから、結果的にはボギーとしてしまった2番も、怯まないゴルフをしていこうとするものだった。「確かに、昨日から頭が痛くなるほどタフなセッティングですけどね。たぶん今季初めてかな、こんな難しいセッティングは。でもなんとかしなければいけないので」という。
4番(パー5)でバーディとし、スタート時点のスコアに戻したまま前半をクリアした。そして、12番(パー5)。グリーン左手前から池が張り出しているホールだ。選手たちは、ここで刻むか、果敢に攻めるかの二者選
択を迫られる。同組だった木村彩子は、第2打をレイアップし、森田は、果敢に攻めた。ところがボールは、途中から左に曲がってグリーン右サイドの傾斜に落ち、そのまま転がって池に入ってしまった。木村は、3打目勝負としたものの、そのピン絡みのショットは、ボールが止まらずに転がって10メートルほどピンから遠ざかった。森田は、レッドペナルティエリアからドロップして4打目を寄せたが、それを外してのボギー。
木村も3パットでボギー。「あそこで狙って、結果的にミスをしたことが(その後のプレーにも)響きました」と森田は言った。14番で再びボギーとし、1バーディ・3ボギーの2オーバー。通算1オーバーパーで3位タイとなって最終ラウンドを迎えることになった。首位の申ジエとは3打差。「明日も、耐えるゴルフになると思いますけど、自分のやるべきことをやって、それがダメなら次へと切り替えていくつもりです」と語った。森田の心の内にある、怯まないで攻めていくという心根が、明日のプレーの鍵を握るに違いない。
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