2022年度(第87回)日本オープンゴルフ選手権競技
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Championship Reports
競技報告
【蝉川のビッグスコアに刺激を受けたというアマチュアの杉浦悠太が4位グループに急浮上】
第2日 競技報告:塩原義雄    写真:Y.Watanabe / Y. Kawatani
大会前、第1日、第2日と日付が変わるたびに杉浦の気持ち、プレーぶりは、大きく変わっていった。

開幕前の練習ラウンドでは「とてつもなく難しいコースになっている印象で、予選通過のことも考えられませんでした」
第1ラウンドには「とにかくできる限りフェアウェイを歩き、ボギーを最小限に抑えようという消極策をとりました。OBを怖がって逃げすぎるなんてホールもありました」。その結果は1オーバーパーの71。それなりにスコアはまとまったのだが、アマチュアの1学年上にあたる蝉川がマークした64というスコアを目の当たりにして、驚くと同時に大きな刺激を受けたという。そして、開幕前からの自分の姿勢を反省してもい
た。で、第2ラウンドを迎えるにあたって、どう変化したかというとー
「こんな小さなゴルフをしていたのでは到底、上位をうかがうなんてできない。覚悟を決めました。曲がることを恐れずに目標を決めたらしっかり振り切ろうって。もっと攻める気持ちを持たないと、差を広げられるばかりだぞって、自分に言い聞かせたんです」

ドライバーを手にしても、3番ウッドでより正確性を出すホールでも、第2ラウンドの杉浦は、自分に言い聞かせていたとおり、積極的に振り抜いた。これが、正解だったようだ。第2ラウンドでフェアウェイをはずしたのは、11番で右バンカーに打ち込んだ1ホールだけだった。こうなると、得意だというショートアイアンを持てるホール、状況で、ショットがピンにからむ。2番で第2打をレイアップした後のピンまで140ヤードの第3打。9番アイアンで1メートルにつけた。4番では120ヤードをピッチングウェッジで5メートルに。両ホールともバーディにして前半は33。後半にターンしても流れをつかんでいた。

10番(パー4)は3番ウッドでフェアウェイをとらえ、残り130ヤードをピッチングウェッジで3メートルに。13番(パー3)は左奥にはずしてボギーにしたものの、続く14番では100ヤードの第3打を52度のウェッジで2メートルにつけてバウンスバック。さらに18番では135ヤードの第2打をピッチングウェッジでピンを刺し、1メートルにつけて5個目のバーディで締めくくった。

上位に浮上して、ここからの2日間のゴルフに水を向けると、ひと際積極的な言葉が返ってきた。
「攻撃的なゴルフを続けます。今日のゴルフをしたら、自分にとってチャンスホールが結構あるということがわかったので、そこは、もっと攻めます。そういうゴルフじゃないと、優勝には届きませんよね」

なんと、開幕前には予想もつかなかった「優勝」という強い意識が芽生え、目標を大きく切り替えていた。注目しよう。


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