第2ラウンドを終えて、通算2オーバーパー。20位タイでスタートした小平智は、最終組よりも1時間半ほど前にスタートした。だから、最終組がスタートするころには、小平の快進撃が伝わっていた。2番(パー5)でイーグル。4番、6番とバーディを奪って、一気に2アンダーパーグループに入り込んだ。続く7番をボギーとしたものの9番でもバーディを奪って、前半を31で折り返した。「前半良い流れで出来て、7番は予定通りのボギーで...ホールロケーションでもどかしい部分もありますが、これがジャパンオープンと思ってプレーをしていました。ともかく、フェアウェイキープをしてボギーを打たないように毎日心がけてやっています。昨日
は全く上手くいかなかったですが...。今日は第1ラウンド同様で50点ぐらいのゴルフは出来たかと思います」と言った。
後半に入って、10番もバーディを奪い、上位選手たちに揺さぶりをかけていた。ところが、11番から13番までの3ホール。手強いホールで連続ボギーとしてしまったのである。16番でバーディを奪ってこの日、67でまわり通算1アンダーパー、5位タイとした。小平がホールアウトして練習している間に、上位陣のスコアが伸びていく。特に、蝉川泰果の驚異的なスコアが、小平だけでなく周囲も驚嘆を隠せなかった。
その蝉川世代の選手について、小平は、こう語っている。
「あの世代は(松山)英樹を見てゴルフを始めたり、育っている子達なので世界を見ていると思いますし、若いうちは勢いよくゴルフをやった方がいいと思いますし、これからもあまり先を考えずに攻めていって欲しいと思います。(世代の違いについては)ゴルフの差もありますが、手に入れられる情報が全然違いますね。YouTubeやSNSであったり、ネットですぐにスウィングやレッスンであったり、トレーニングであったり、そういう情報が簡単に取り入れられる環境になっていて、僕達にはそこが無かったですね。本を買ったりだとか、そういう形でしか情報を取れなかったですね。情報の取り方の部分も大きいかと思います」と言っていた。
小平は、今年の9月で33歳になった。蝉川世代とは、ひと回り違うことになる。このひと回りの時代の違いは、トーナメントの世界では、とてつもなく変わってきていることになる。
最終ラウンドに向けて、小平は、自ら50点というゴルフから100点のゴルフを、ぜひ、見せてほしい。
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