東北福祉大学4年の蝉川泰果と日本大学3年の杉浦悠太。ナショナルチームの僚友でもある両選手が最終組の1組前でラウンドした。前半は1イーグル・4バーディ・2ボギーで31の蝉川に対して杉浦は1バーディ・2ボギーの36。後塵を拝し続けた。「なんとかついていこうとは思っていたんですけど、突き放されるばかりになってしまいました。すごいゴルフでした。自分は、8番、10番と2ホールも3パットがあって、情けないゴルフをやってしまいました。後半に入ってからは“このままでは終われない”と気持ちを切り替えて、13番からの3連続バーディでちょっとだけ詰め寄ることができました」
第3ラウンドを終えて、蝉川が通算13
アンダーパー、杉浦は通算4アンダーパーで9ストロークの大差がついてしまった。意気消沈?そうは、ならなかった。ホールアウト後の杉浦は、いっさい俯くことはなく、こんな意気込みを口にした。
「蝉川さんのプレーを隣で見ていて思ったことがあるんです。ああいうゴルフをすれば、難しいコースでもビッグスコアを出せるんだ…って。だったら、最終ラウンドは、こちらが、今日の蝉川さんのようなゴルフをしよう。まだ、わかりませんよ」
1年後輩の杉浦、意気軒昂である。「追いつくぞ、追いつくぞって自分に言い聞かせながら攻めていきます!」
最終ラウンドは、蝉川の1組前でプレッシャーを掛け続けるゴルフを目指す。
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