2022年度(第87回)日本オープンゴルフ選手権は23日、兵庫県三木市の三甲ゴルフ倶楽部ジャパンコースで最終ラウンドを行った。通算13アンダーパーの単独首位で最終ラウンドをスタートした蝉川は、いきなりの連続バーディを決めて6打差で後を追う比嘉一貴との差を広げ、一人旅を続けるものかと思われた。しかし、5番でボギーを叩くと9番ではアプローチをミスして、よもやのトリプルボギーを喫してしまう。一方の比嘉は、前半をパープレーでしのぎ、両者は4打差で後半のプレーに進んだ。後続組が厳しいホールロケーションにスコアが停滞する中、優勝争いは最終組の蝉川と比嘉の一騎打ちの様相となる。
10番でのピンチを凌い
だ蝉川が粘りのプレーでパーを積み重ねる中、比嘉も賞金ランキング1位の意地をみせるかのように厳しいパーパットを幾度も決めると14番からの連続バーディを決めて蝉川に食らいつく。両者2打差出迎えた最終ホール。ティーショットを右に曲げたものの2オンしてきた比嘉に対し、蝉川はフェアウェイからの2打目をグリーン奥のバンカーに打ち込み、3打目もピンを大きくオーバーしてグリーンエッジに。10メートルのバーディパットを外した比嘉が見つめる先で、蝉川がグリーンエッジからパットをねじ込みパーをセーブし通算10アンダーパーでホールアウト。この瞬間、蝉川の初優勝が決まった。
アマチュアが日本オープンを制したのは、1927年第1回大会の赤星六郎以来95年ぶり2人目の快挙。また、アマチュアが男子ツアー競技で2度の優勝を飾ったのは、史上初めてと記録と記憶に残る大会となった。
比嘉は2打差の通算8アンダーパーで2位。さらに4打差の3位タイに長野泰雅とJGAナショナルチームメンバーの杉浦悠太が続き、通算1アンダーパーの5位に金谷拓実が入った。3年ぶりの日本オープン出場となったアダム・スコットは通算2オーバーパーで嘉数光倫、C.キムとともに6位タイで本選手権を終えた。
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