2022年度(第87回)日本オープンゴルフ選手権競技
競技会トップ コース紹介 歴史・過去の大会 オープンへの道のり ギャラリー 協賛・役員 JGA HOME
sponsors
競技会トップ
フルリーダーボード
ホールバイホール
ホールサマリー
ホールロケーション
組合せ・スタート時刻
気象状況
競技報告
出場選手
競技概要
観戦案内
TV放映
フォトギャラリー
大会のみどころ
主な記録
本選競技日程
JGA HOME
NHKで全国生中継予定
Twitter Facebook YouTube Instagram
Championship Reports
競技報告
【自分のスコアには納得するも、結果には満足していない比嘉】
第4日 競技報告:塩原義雄    写真:Y.Watanabe/Y.Kawatani
「正直、複雑な気持ちです」というのが、ホールアウト後の比嘉の、小声で発した第一声だった。東北福祉大の後輩である蝉川泰果と最終組で6打差を追ってのスタートであった。前半の9番ホールで蝉川がトリプルボギーを叩いた。ひとつの勝負所。グリーンを外し、ラフに沈んだ蝉川の第3打アプローチショットはいわゆる“達磨落とし”となって、ボールはほとんど動かなかった。同じ状態で第4打も、またもや達磨落としとなり、クラブを持ち替えての第5打でようやくグリーンに乗せたもののピンを大きくオーバーしてダブルボギーパットも決められなかった。比嘉は、表情を変えることなく蝉川のプレーを見守った。そして、チャンスにつけていた自分の
ボールにセットすると、真ん中から決めた。一気に4打を詰めたことで、途中8打まで開いた蝉川との差は、4打になってバックナインに向かうことになった。
そして、14、15番ホールの連続バーディで、追いかける比嘉の方に流れが変わったような雰囲気になった。続く16番でも比嘉のドライバーショットはフェアウェイ中央をとらえた。
蝉川は右ラフからグリーンに乗せただけ。ここで3連続バーディとなれば、もう勝負の行方はわからなくなる。絶好の位置、得意な距離。だが、比嘉は、このショットをピンそばにはつけられなかった。
「あれが、蝉川を追い詰める最後のチャンスだったかも知れないですね。ピッチングウェッジでピンの1~2ヤード左に打ち出せれば、絶好のポジションにつけられるとは思ったのですが、いざアドレスに入るときになって、最悪の結果が閃いてしまったんです。そのために、打ち切れずに右に出してしまいました。本当に悔やまれる1打になってしまいました」

最終的には2打差の2位。「大会前に想定していたスコアを上回ることができたし、4日間アンダーパーだったことには、よくできたと、納得しています。でも、結果的には、もう少しなんとかできたのかな…ということで満足はしていません。蝉川のゴルフが凄く、ロングゲームでのポテンシャルの違い、アグレッシブさに差がありました。悔しいけど、そこは認めなければいけないでしょうね。教えられた気がします」

今季3勝で賞金ランキング1位にいる。ナショナルオープンを制するには、まだ足りないところがある。それは、コースと試合に教えられたこと。それを追求していくのが、これからの課題だといって、インタビューを締めくくった。


その他の記事はこちら
戻る