パナソニックオープンで最終ラウンドに66をマークして逆転優勝を果たした大槻智春が、今週もそれを狙える絶好の位置(1打差の2位)にいる。
「ショットの調子は、先週までの方が格段にいいと思う。でも、今週はパッティングがラッキーもあって決められています」。
パターを替えた。ピンタイプのモデルからマレット型にして日本オープンに臨んでいる。新しいのを試したときに、ライン合わせとか、タッチ合わせというところで、少しだけフィーリングがよかった。「まあ、その程度のことなんですけど、気分転換ですかね……」
第3ラウンドは5バーディ・2ボギーという内容だったのだが、この5バーディのうちの2ホールは、
長い距離のパッティングを沈めたものだった。通常営業ではパー5として使われている7番。527ヤードでパー4にしている難ホールで4番アイアンの第2打でピンまで約8メートルに乗せ、このパットを沈めた。さらに14番(パー3)では、これまた約8メートルの距離を決めた。下りで途中まではスライス、そこからフックしていく複雑なラインだったが、カップ真ん中から転がり込んでいった。「入れたというより、入っちゃった、という感じですけど、こういうラッキーな1打が1回でも2回でもあると、“この試合、自分に運があるのかな”と良い勘違いが起きます。だから、最終日ラウンドも良い流れの中でプレーできそうな気がしています。最終ラウンドに臨むテーマですか?はっきり言って、ありません。終盤を迎えて、自分がどういう状況にあるのか。それ次第で、そこからのテーマが浮かんでくるかもしれませんけど、ね」。
大槻は、自然体でコースに挑む。
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