2023年度(第88回)日本オープンゴルフ選手権は15日、大阪府茨木市の茨木カンツリー倶楽部・西コースでアマチュア3名・プロフェッショナル61名の合計64名の選手が出場し、最終ラウンドを行った。
昨夜からの雨も早朝には上がり、秋晴れの中で行われたこの日のラウンド。通算3アンダーパーで首位と3打差7位タイからスタートした岩﨑亜久竜がこの日のベストスコアとなる65でホールアウト。通算8アンダーパーで逆転初優勝を果たした。1打差の2位は5バーディ・2ボギー67をマークした石川遼が入賞。単独トップでスタートした平本世中は、12番からの3連続ボギーが響き3つスコアを落とし、通算3アンダーパーで堀川
未来夢、B・ケネディ、金子駆大、幡地隆寛とともに3位タイに終わった。
なお、優勝争いの一角に加わり注目を集めたナショナルチームメンバーの岡田晃平は、通算1オーバーパーで全体の18位タイとなり、初のローアマチュアを獲得した。
茨木カンツリー倶楽部・西コースに訪れた7,718人のギャラリーの見つめる中、今大会も後世に語り継がれるであろう熱戦が繰り広げられた。平本が3番でバーディを先行させ逃げ切りを図ったものの6、7番で連続ボギー。8番でバウンスバックを決めるも、スコアが停滞する。その間隙を縫って岩﨑が8、9番の連続バーディを決めるなど前半で4つスコアを伸ばし、首位に肉薄。
さらに2打差3位タイから逆転初優勝を狙う石川も、出だしこそドライバーショットが不安定でボギーが先行したが前半をパープレーで凌ぎ、優勝争いに加わる。今週になって初めて西からの風が吹き抜けたコースに、上位陣は後半も痺れるような緊張感の中でプレーを続ける中、岩﨑が15番でバーディを奪取して一歩抜け出すと、石川も14、16番と好調なショットでバーディと岩﨑に追いすがる。岩﨑が1打リードで迎えた最終ホール。ティーショットを右ラフに打ち込みピンチを迎えた岩﨑だったが、グリーン左サイドの池からフェードをかけてグリーンを捉えたラフからのセカンドショットが見事にグリーンを捉えてみせた。このホールをバーディで締めた岩﨑は、石川との差を2ストロークにしてクラブハウスリーダーに。一方の石川は逆転に一縷の望みを繋いで18番に臨んだが、グリーン手前からの3打目を決められず、岩﨑の逆転初優勝が決まった。
今年のナショナルオープンは、夕日が眩しい18番グリーンで優勝杯を掲げる25歳の新しいチャンピオンの笑顔で、幕を閉じた。
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