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Championship Reports競技報告

報告:Y.Koseki 写真:Y.Watanabe / S.Osawa

ツアーではフェアウェイキープ率トップが指定席。「日本一曲げない男」の異名を持つ――この日もティーショットを一度もラフに入れなかった――稲森佑貴が2018年(横浜CC)、2020年(紫CCすみれ)に続く3度目の戴冠に向って好発進。3アンダーパー、3位タイで第1ラウンドを終えた。

稲森自身、「フェアウェイに置かないと何もできない」とあきれるほど手強いラフに、周囲からは「優勝候補の筆頭」の声が少なくない。また、本人も「最初は飛ばし屋優利かなと思っていたのですが、(実際にコースを見たら)飛ばし屋の場合、フェアウェイを突き抜けるとけっこう剛ラフが待っていて、ラフ・トゥ・ラフの可能性もありますから。それよりも、セカンドの距離が残っても、とりあえずグリーン周りまで運べば――飛ばすというより運べば、何とかなるかなという感じで、ちょっとは自分に向いているかな」と胸のうちを明かす。

そのうえで、「やっぱり、ツアー最初の優勝がこの日本オープンだったので、誰よりも欲が強いかな、と思っています」という。その欲の表れが大会前の練習ラウンドだ。先週、兵庫県で行われたツアー競技を終えるとその足で直接現地入り。翌月曜日の午後から練習ラウンドを開始。「どのアングルで狙えばフェアウェイを広く使えるかを考えながら」、火曜日のプロアマ、そして終日冷たい雨に見舞われ、半分はコースの散歩で済ませた水曜日と、この3日間を過ごしたという。「フェアウェイキープ率100%」は単にショットの安定性で得られる数字ではなかった。稲森には、そのスキルを補強する戦略があるのだ。

それでもこの日の結果には、「もう上出来すぎです」と笑みがこぼれる。「こんなスコアで回れる予定じゃなかったんです。ラフを避けられず、3オーバーパーくらいは良しとしようという感じだったので」と“嬉しい誤算”だった。

この日の7バーディ・4ボギーの内容だが、4つのパー3はすべてバーディ。反対に、524ヤード(3番)と514ヤード(15番)の2つの長いパー4はともにボギー。「その2ホールは最初から捨てていました。セカンドが230とか、240ヤードくらいになるので、そこで攻めて、結果手前のバンカーに入れたりして素ダボになるのが一番ダメだと思って。とにかく、セカンドもフェアウェイキープ。3打目でグリーンに乗せて、パーを拾えたらラッキーくらいの感じで、最初からパー5のつもりでやっていました」と納得のボギー。「メリハリの効いたコース戦略」に徹することができる稲森。明らかに勝機あり。

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