競技メニュー
2023年10月12日~15日
茨木カンツリー倶楽部 西コース
参加者数:119名 アマチュア:12名
好スタートを切ったのは、アマチュアの岡田晃平、日本ツアー選手権と日本プロゴルフ選手権を制している堀川未来夢の2人。両者はともに6バーディ・2ボギーの4アンダーパーでホールアウトし首位を分け合った。1打差の3位タイには中島啓太と貞方章男、21歳の新鋭金子駆大がつけた。連覇を狙う蟬川泰果はボギーが先行する苦しいプレーで1オーバーパーの31位タイと出遅れた。
深いラフと厳しいホールロケーションにスコアが停滞する中、1打差3位グループにつけていた中島と貞方が粘りのプレーを見せた。ボギースタートを喫した中島は後半の3バーディでカムバック。この日4バーディ・3ボギーの69でプレーを終えると、ベテランの貞方は連続バーディスタートから途中3つのボギーを叩くが上がり2ホールで再び連続バーディ。ともに1つスコアを伸ばして通算4アンダーパーで首位タイとなった。岡田は11番でダブルボギーを叩くなど1つスコアを落とし、石川遼、稲森佑貴らとともに1打差の3位タイに後退した。なお、この日カットが行われ通算6オーバーパーの59位タイ64名が後半のラウンドに進出を決めた。
首位と3打差の14位タイでスタートした平本世中が大きくスコアを伸ばした。バーディ発進を決めた平本は前半で3つスコアを伸ばすと、17番からの連続バーディフィニッシュでこの日5アンダーパーをマーク。通算6アンダーパーで単独首位に立ちった。1打差の2位には抜群の安定感と多彩な技が光るドライバーショットを武器とする大槻智春、さらに1打差の3位タイに片岡尚之、2021年大会覇者のS・ノリス、飛距離が魅力の幡地隆寛、石川の4人がつけた。通算3アンダーパーの7位タイから羽川豊以来のサウスポーでの日本オープン優勝を狙う細川勇策、岩崎亜久竜、金子、アマチュアの岡田が逆転を狙って最終ラウンドに臨む。
最終組でプレーする平本と大槻は前半から厳しい展開となった。大槻が3番でダブルボギーを叩いて優勝争いから脱落すると、平本もバーディが先行しながら6番から連続ボギーを叩くなどパープレーで足踏み。その間隙を縫ったのが岩崎と石川。岩崎が前半で4バーディ・1ボギーと3つスコアを伸ばして首位に肉薄。ボギーが先行した石川も苦しみながら前半をパープレーで凌ぐ。後半、この週で初めての西からの風に上位陣がスコアを落とす中、優勝争いは岩崎と石川に絞られた。15番で岩崎がバーディを奪うと、石川も16番でスコアを伸ばし、岩崎が1打リードで迎えた最終ホール。岩崎は右の林からグリーン左の池の上から強烈なスライスをかけたショットを成功させて2オン。バーディで締めた岩崎が2打リードで後続の石川のプレーを待つ。その石川は、グリーン手前から一縷の望みをかけて打ったアプローチが寄せきれずパーに終わり、通算10アンダーパーで岩崎がプロ初優勝を日本オープンで飾った。ローアマチュアは通算1オーバーパーで18位タイの岡田晃平が獲得した。