競技メニュー
写真:Y.Watanabe / S.Osawa
通算4アンダーパーの首位タイでムービングデーをスタートした中島啓太の1日は、苦しい時間が多かった。第1ラウンドでトリプルボギーを叩くなど波乱の幕開けから一歩ずつ順位を上げて首位に並び最終組でのプレーを迎えたこの日。持ち前の正確なショットがやや乱れ、深いラフからのショットを強いられる場面が目立った。2番でボギーが先行すると続く3番で連続ボギー。6番でもスコアを落としてしまった。「苦しい展開だったので、なんとか流れを切りたかったのですが、ラフに行き続けていたので、そこは昨日までとは違う感じでした」と、前半のプレーを振り返る。
後半は12番から連続バーディを奪ってみせたものの、15、16番で連続ボギー。最終ホールもボギーに終わり、3つスコアを落として通算1アンダーパーで順位を5位に落としてしまった。しかし、逆転でのナショナルオープン制覇に闘志が消えたわけではない。「昨日よりフェアウェイキープ出来ていない。そこがスコアに一番つながってしまうところなので、明日1日しか無いけれど、フェアウェイを狙って出し切りたいと思います」と力強く語った中島。
本大会のコースセッティングの中での2打差は、あってないようなもの。アマチュア時代にJGAナショナルチームで研鑽を積んできた中島にとって、日本オープンゴルフ選手権への思いは強い。さらに地元埼玉県でのナショナルオープン制覇を簡単に諦めることはできないだろう。「全然チャンスはあると思うので、諦めずに頑張りたい」明日の18ホールを戦い抜く覚悟が垣間見える言葉を残して、コースをあとにした。