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﨑山 俊紀(左)と渡辺 司(右) |
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シニアオープンの優勝杯をめぐって熱い戦いが行われた第4R。勝負の流れを決めたのは、天候だった。
途中から振り出した雨は、徐々に気温を下げて出場選手の体力と集中力をそぎ落としていく。8番を終えて通算-8で渡辺と中嶋、尾崎が首位タイに並ぶと、優勝争いから最初に脱落したのは満身創痍の中嶋だった。
中嶋は、11番ダブルボギー、12番ボギー、15番トリプルボギーとスコアを落とすと、尾崎も9番でダブルボギーを叩き、渡辺に有利な展開に。
しかし、シニアオープン初優勝を目前とする渡辺に立ちふさがったのが、4度目の正直を狙う室田だった。室田は16番でバーディを奪い渡辺と同スコアに並ぶ。しかし、最終ホールでボギーを叩き、通算-7でホールアウトし、最終組の渡辺を待つ。
一方の渡辺は17番で最大のピンチを迎える。ティショットを大きく右に曲げ、林へと続く急斜面に打ち込むと、急激な左足下がりのライからのアプローチはバンカーに。「ダブルボギーも覚悟した」という渡辺だったが、このバンカーショットをピンに寄せてボギーで凌ぎ、室田に1打差の通算-8で最終ホールを迎えた。このホールの2打目。残り167ヤードを6番アイアンで放ったショットがピン奥6メートルにつく。渡辺はバーディパットは外したもの、慎重にパーパットを沈めて、「憧れのタイトルだった」シニアオープン優勝杯を手中に収めた。
なお、通算+6で全体の16位タイに入った﨑山俊紀が自身3度目となるローアマチュアのタイトルを獲得した。 |