昨年大会で、涙の初優勝を飾ったことも記憶に新しい井関剛義。今日のプレー振りは、全国大会での優勝を経験して、一皮むけた姿を感じさせた。2番(パー5)で3打目のアプローチを60センチにつけてバーディーを奪うと、6番と11番のパー5でも思惑通りスコアを伸ばす。3ボギーは叩いたが、5バーディー・3ボギーの70で3位タイと上位につけた。「この風の中で、2アンダーパーは最高の出来。今日は、アプローチとパットが良かった」と好スタートに胸をなで下ろした。これまでは序盤でスコアを伸ばせず、最後に追い上げる展開が多かった井関。今年は、大会連覇に向けて好スタートを切った。「連覇は自分だけが挑戦できる。もちろん(連覇
を)狙ってはいるが、プレッシャーは感じていない」と屈託のない笑顔を見せる。自分のプレーには満足しているが、後続組がホールアウトしてくると、アンダーパーが続出するのを見て、「今日は、みんなスコアが良いですね。何故だろう?風向きが易しかったのかな?」と驚きの表情を見せた。ナショナルチームでもライバルの田村を始め、同じ関西地区の中土靖など強豪が井関の連覇阻止を狙う。それでも、「このコースは、パー5で2オンできる。今日は4ホールで3ストローク、スコアを伸ばせた。明日もパー5で取りこぼさなければ」田村に続き、本選手権2人目の連覇も見えてくる。
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