4アンダーパーの首位で第2ラウンドを迎えた富田は、10番からのスタート。13番まで1パットのパーとスコアを守っていたが、14番(パー3)でティショットをミスしボギーが先行すると、その後は出入りの激しいプレーとなった。15番(パー4)で5メートルを沈めてスコアを戻すも、16番(パー3)でティショットをグリーン手前のバンカーに打ち込みボギー。17番(パー4)では、アゲインストの風が影響して、フェアウェーバンカーに捕まると、「どういう球筋で打っていくのかイメージがはっきりしないまま」打った3打目が、シャンク。このミスが響き、ダブルボギーを叩いてしまう。それでも、「自分は、各ホールのスコアがどうであっ
ても気にしない。1打1打、目の前のショットに集中する」という富田は、直後の18番(パー5)で下り2メートルのバーディーパットを見事に沈めて見せ、2オーバーパーでハーフターン。後半は、1バーディー・1ボギーのパープレーで74。上位選手がスコアを崩す中で、2位に踏みとどまった。「18番のバーディーが大きかった。前半を2オーバーパーでプレーできれば、後半に取り戻せる可能性が残るから」と今日のラウンドを振り返った。17番で思わぬシャンクも飛び出したが、「普通の人は、シャンクが出れば、次のショットが怖くなると思う。でも、自分では、シャンクをしても、ダフってもトップを打っても、同じミスだと考えている。特別なことではない」と意に介さない。「プレーの途中で心拍数が上がり、呼吸も苦しくなった」と体力的には限界に近いが、強い精神力で持ちこたえている。しかし、明日は、最終組での優勝争いと心にも大きなプレッシャーがかかる。「明日は、74でホールアウトできれば満足です」という言葉が、謙虚なものではないのは、富田の表情を見てもわかる。残り18ホール。言葉通り「目の前の1打1打に集中」できれば、富田自身も思わぬ好結果が出るかも知れない。
|